【安永聡太郎】「マジョルカやビジャレアル以上に困難」久保建英が“アンチ”のヘタフェで求められる高度な役割とは? 「例えるならイタリアの…」

カテゴリ:連載・コラム

木之下潤

2021年02月14日

ボルダラス監督は実績を残している

出番を求めてビジャレアルからヘタフェへと籍を移した久保。(C) Getty Images

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 今回は、ヘタフェと久保建英の現状について解説してみたい。

 久保はヘタフェに移籍し、試合に出られるようになった。昨シーズンと比較すると、2部から昇格したマジョルカは、近年エレベータークラブとして昇降格を繰り返しているチームだった。そこで一年間戦い続けて結果を残し、ビジャレアルにステップアップした。

 今シーズンはスペインをはじめ、各国の代表クラスがたくさん在籍するビジャレアルでの戦いに挑んだけど、自分の居場所を作ることができず、今冬の移籍マーケットでヘタフェに移ることを選んだ。

 本人談として「今はとにかく試合経験を積み重ねたい」との思いで、この移籍が実現した。ヘタフェは獲得した理由を「右サイドに人材がいなくて、久保のようなタイプがほしかった」からだとし、彼もそこに魅力を感じたから合意に至った。

 ただ、今後クリアすべき課題は、「ヘタフェのチームスタイルであるファイトスタイルの中でどういうプレーを見せるか」ということだ。

「アンチフットボール主義者」と言われて久しいボルダラス監督の下、ヘタフェの攻撃は「相手の背後を突く→セカンドボールの回収→球際の争い」が実践され、プレーイングタイムが短く、セットプレーに強いという特徴がある。

 久保はチームのそういうスタンスを理解した上で移籍している。いろんなオファーからビジャレアルを選んだのも、今回のヘタフェを選んだのも自分自身。もちろんチーム間の話し合いもあるから詳細はわからないけど、オファーの中から自分が選んだクラブであることに間違いはない。

【動画】見事なタッチに注目!久保が起点となった衝撃の18秒弾
 
 移籍直後のエルチェ戦は、途中出場で2ゴールに絡む活躍を見せ、初スタメンで1-0の勝利に貢献したウエスカとの2試合目は、いずれも自分たちよりも格下のチームだった。これはマジョルカ時代にはなかった環境。エルチェ戦については相手が10人になり、4-4-1のブロックを敷いているから、久保にボールが右サイドの得意なエリアで優位性を持って足下に入る状態になっていた。

 数的優位をいろんなところで生み出せる状況があり、普段のヘタフェではあまり見られない環境で、久保は自分の持ち味を発揮できた。得意な形からフィニッシュ、クロスなどを仕掛けられる状態にあった。
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