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【小宮良之の日本サッカー兵法書】西野ジャパンも然り! 代表チームの命運を左右する“天性”のポジション

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2018年06月28日

ゴールゲッターの重みを痛感させられる大会

チャンスを活かせるか否か。それが、より勝敗に影響を与えるのが代表チームの戦いであるのだろう。セネガル戦では逸機が多かった大迫だが、ポーランド戦では修正された姿を見せられるか!? 写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 ロシア・ワールドカップ、グループステージ初戦のコロンビア戦。日本代表FW大迫勇也のヘディングシュートは、痺れるようなインパクトだった。
 
 本田圭佑が蹴ったボールの質も高かったが、やはりゴール前での競り合いに勝利し、ボールをネットに飛ばした大迫の手柄だろう。チームを動かしていたのは長谷部誠だったが、やはり、得点を取る、取らないで、勝負の趨勢は決するのだ。
 
<ゴールゲッターの重み>
 
 改めて、それを痛感させられる大会になっている。
 
 代表チームは時間的な制約が常にあるだけに、集団戦術よりも個人戦術が色として出やすい。その点、最も顕著なのがストライカーだ。点取り屋がいるかいないかで、そのチームの運命が定まる。
 
 ロシアでは、クリスチアーノ・ロナウド(ポルトガル)、ハリー・ケイン(イングランド)、ロメル・ルカク(ベルギー)、ジエゴ・コスタ(スペイン)、ルイス・スアレス(ウルグアイ)らが、ゴールの火花を散らしている。
 
 多少チームが劣勢でも、来たボールを足元に収め、豪快にネットに叩き込む、その技術とパワーを持っている。絶対的な存在と言えるだろう。
 
 ストライカー=戦術に近い。
 
 例えば、D・コスタはCFとして、相手のバックラインを消耗させることもできる。大柄な体躯を活かし、CBとぶつかり合うことで、スペースを確保、パスコースを作る。そのせめぎ合いのなかで、相手がたじろいだ時、足元にパスを受け、それをネットに流し込む。イラン戦の決勝点は、まさにそのかたちだった。
 
「ストライカーは育てられない。生まれるものだ」
 
 スペインや南米では、しばしばそういわれる。D・コスタは17歳まで、決まったチームでプレーしていない。ストライカーとしてかり出される。それでゴールを決めていた。
 
 ゴールという特別な能力を、他の選手と同じ物差しで図るべきではない。日本では、平均的能力を選手に求めがちで、「ポリバレント」という言葉が一人歩きした。トータルな能力は素晴らしいが、ストライカーはGKと同様にほぼ別物だ。
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