【選手権】「お姉ちゃんより有名になりたい」松井愛莉の弟・蓮之が矢板中央を勝利に導く

カテゴリ:高校・ユース・その他

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年01月02日

デュエルでことごとく勝利。

攻守で存在感を発揮した矢板中央の松井。試合後は姉の愛莉さんと談笑する姿も見られた。写真:末永裕樹

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[高校サッカー選手権2回戦]三重2-3矢板中央/1月2日/NACK
 
 開始2分のFW久永寿稀也のヘッド弾を皮切りに、17本のシュートを浴びせて地力の差を見せつけた矢板中央。終盤、三重の猛攻にヒヤリとさせられる場面もあったものの、なんとか凌ぎ切り、3-2で初戦を突破した。
 
 26分に2点目を決めたキャプテンの稲見哲行とともにダブルボランチの一角を担い、中盤で存在感を発揮したのが松井蓮之だ。
 
 とりわけ際立っていたのが、デュエルの強さ。本人が「一番の持ち味」と語る球際の強さを披露し、三重の攻撃のキーマンである藤村泰士と南出紫音の両翼を鋭い出足で潰してみせた。
 
「思ったより芝が深くて苦労した」と言いながらも、左右両足から力強いパスを繰り出し、攻撃の起点としても機能した。
 
 特筆すべきは、セットプレーでの動きだ。長身選手をおとりに使ってターゲットとなり、何度もチャンスを作り出した。稲見のゴールは、CKから松井がダイレクトで狙ったボレーをきっかけに生まれたものだ。
 
 矢板中央の高橋健司監督は、「セットプレーはよく練習しているが、とくに松井を狙えという指示は出していない」と明かしたが、「キッカーと相談して」(松井)ボールを要求したという。
 
 ただ、「今日の出来は40点」と試合後の自己採点は辛口だった。「攻撃面であまり絡めなかった」のが反省点。タイミングを見計らってゴール前に顔を出すというもうひとつの特長は、あまり見せる機会が訪れなかった。
 
 松井といえば、U-17代表に選ばれるその実力もさることながら、第92回大会で応援マネージャーを務めた女優・モデルの松井愛莉さんの弟ということでも注目を集める存在だ。
 
 会場にはその愛莉さんの姿もあった。試合後、「明日も見に来るからがんばってね」と励ましの言葉をもらったという。また、一緒に観戦していた浦和レッズの柏木陽介からも激励を受け、「同じタイプの選手なので嬉しい」と喜びを語っている。
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