ミランは10月29日、セリエA第10節で王者ナポリと敵地で２－２と引き分けた。首位インテルとの差は３ポイントに広がり、ユベントスに抜かれて３位に転落している。

　前半、ピエール・カルルを負傷で失いながらも、ミランはオリビエ・ジルーの２ゴールで２点を先行。だが、クリスチャン・プリシックもコンディションの問題によりハーフタイムで交代させることとなり、ステーファノ・ピオーリ監督はルカ・ロメロを投入した。

　だが後半、ミランはマッテオ・ポリターノに１点を返されると、さらにジャコモ・ラスパドーリの直接FKで同点に追いつかれる。終盤にはジルーとラファエウ・レオンを下げ、ルカ・ヨビッチとノア・オカフォーを投入するも、再度勝ち越すことはなかった。

　敵地で王者相手にドローとはいえ、前半で２点をリードしただけに、白星を逃したことへの批判は少なくない。ユベントス、パリ・サンジェルマン、そしてナポリと、強豪との公式戦３連戦でひとつも勝てなかったことも、サポーターの不満につながっているだろう。

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　直近の不振が批判されてはいたもののチームのエースであるレオンと、２得点を挙げたジルーをベンチに下げた采配も話題となった。両選手がそれぞれ交代に不満を表しただけになおさらだ。

『Gazztta dello Sport』紙によると、SNSではミランのサポーターが怒りを表しているという。

「ベンチで絶望するジルーの写真が大きく物語っている。ピオーリはチームのコントロールを失ったと思う」
「どうしてこんなふざけた挽回劇にされるんだ？　忘れていたよ。ウチのベンチにいるのはピオーリだった」
「（アントニオ・）コンテ以外にビッグネームの（フリーの）監督はいない。ピオーリを解任して、（マウロ・）タソッティにシーズンが終わるまでのつなぎ役を頼もう。これ以上悪くはならないさ」
「２－０で勝っていて、右ウイングがケガをしたら、（アレッサンドロ・）フロレンツィ投入のような保守的な交代でマネジメントできる。だが、彼は経験豊富ではない、適切ではない若手を投入した。オレはピオーリのクビがほしい」
「ロッカールームはバラバラで、主軸は反発。先発選びはほぼ常に間違っていて、交代策は悪夢のよう。試合の個々の瞬間に戦術的に適応させることがまったくできない。度重なる負傷。ピオーリを追い出すのにほかに何をすべきというんだ？」

　チャンピオンズリーグでも３試合で２分け１敗と白星がなく、ピオーリとチームへの重圧が高まっているミラン。下位に低迷するウディネーゼをホームに迎える次節は、内容と結果が求められる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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