重要な一戦へ、両チームともベストメンバーで挑むと予想!
Jリーグは11月7日、J1第35節の7試合を各地で開催する。県立カシマサッカースタジアムでは、勝点59で並ぶ5位の鹿島アントラーズと6位の浦和レッズが相まみえる。ACL圏内を目指すうえで、お互いに勝点3が必須の大一番を制すのはどちらか。
『サッカーダイジェストWeb』では、Jリーグの各クラブでスカウティング担当を歴任し、2019年には横浜でチームや対戦相手を分析するアナリストとして、リーグ優勝にも貢献した杉崎健氏に、鹿島対浦和の勝負のポイントを伺った。
確かな分析眼を持つプロアナリストは、注目の一戦をどう見るのか。予想布陣の解説とともに、試合展開を4つの状況に分け、それぞれの見どころを語ってもらった。
――◆――◆――
●鹿島アントラーズ
今季成績(34節終了時):5位 勝点59 18勝5分11敗 59得点・36失点
●浦和レッズ
今季成績(34節終了時):6位 勝点59 17勝8分9敗 43得点・35失点
『サッカーダイジェストWeb』では、Jリーグの各クラブでスカウティング担当を歴任し、2019年には横浜でチームや対戦相手を分析するアナリストとして、リーグ優勝にも貢献した杉崎健氏に、鹿島対浦和の勝負のポイントを伺った。
確かな分析眼を持つプロアナリストは、注目の一戦をどう見るのか。予想布陣の解説とともに、試合展開を4つの状況に分け、それぞれの見どころを語ってもらった。
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●鹿島アントラーズ
今季成績(34節終了時):5位 勝点59 18勝5分11敗 59得点・36失点
●浦和レッズ
今季成績(34節終了時):6位 勝点59 17勝8分9敗 43得点・35失点
【予想布陣解説】
残り4試合で、鹿島と浦和はともに3位・神戸との勝点差は8。神戸を追いかけるうえではドローすらも避けたい重要な一戦なので、メンバーをターンオーバーしている場合ではありません。ですから、両チームともにベストメンバーで臨むと予想しました。
鹿島は4-1で勝利した前節の広島戦後、相馬直樹監督が「この勢いを大事にしたい」と発言しており、先発メンバーのパフォーマンスも良かったので、前節と同じメンバーで挑むと考えています。
浦和も基本的には前節の川崎戦とほぼ同じメンバーですが、けが人の具合は気になります。右サイドバックの酒井宏樹は川崎戦で少し足を痛めていましたが、日本代表にも選出されましたし、森保一監督の発言から察するに、出場できるのではないかと予想しました。ただ、4月3日に行なわれた前回対戦(浦和が2-1で勝利)で明本考浩の先制点をアシストした、古巣対戦でもある西大伍を起用する可能性も大いにあります。
前節から唯一変更したのは、ダブルボランチの一角です。前節先発した柴戸海は、怪我で交代をしていたのでおそらく難しいと考え、今回は伊藤敦樹を使うと予想しました。このボランチの組み合わせが前節から変わった場合、2人の連係面は注目のポイントです。
これまで数多くのタイトルを獲得してきて実績のある鹿島は、試合を見ていてもサッカーを知っているなという印象です。圧倒するわけでないのですが、どこでボールを失ってはいけないのか、どのタイミングで仕掛けたほうが良いのかなどをしっかり理解していて、非常に老練なサッカーをします。
一方で浦和は、リカルド・ロドリゲス監督が就任した直後は少し苦労をしていましたが、最近は少しずつサッカーが洗練されてきている印象があります。
両チームの面白いデータとしては、鹿島はリーグ3位となる59得点を記録しており、得点力があります。そのなかで、試合が経過するほどに得点率が上がっているというデータもあるので、“尻上がり”な攻撃力に注目です。浦和は今シーズン、PKによる得点が7ゴールもあり、これはリーグ1位の多さです。それだけボックス内に入り込むことができているということなので、シュートで終われずとも、いかに攻撃的に仕掛けてボックスに入れるかが鍵を握りそうです。
残り4試合で、鹿島と浦和はともに3位・神戸との勝点差は8。神戸を追いかけるうえではドローすらも避けたい重要な一戦なので、メンバーをターンオーバーしている場合ではありません。ですから、両チームともにベストメンバーで臨むと予想しました。
鹿島は4-1で勝利した前節の広島戦後、相馬直樹監督が「この勢いを大事にしたい」と発言しており、先発メンバーのパフォーマンスも良かったので、前節と同じメンバーで挑むと考えています。
浦和も基本的には前節の川崎戦とほぼ同じメンバーですが、けが人の具合は気になります。右サイドバックの酒井宏樹は川崎戦で少し足を痛めていましたが、日本代表にも選出されましたし、森保一監督の発言から察するに、出場できるのではないかと予想しました。ただ、4月3日に行なわれた前回対戦(浦和が2-1で勝利)で明本考浩の先制点をアシストした、古巣対戦でもある西大伍を起用する可能性も大いにあります。
前節から唯一変更したのは、ダブルボランチの一角です。前節先発した柴戸海は、怪我で交代をしていたのでおそらく難しいと考え、今回は伊藤敦樹を使うと予想しました。このボランチの組み合わせが前節から変わった場合、2人の連係面は注目のポイントです。
これまで数多くのタイトルを獲得してきて実績のある鹿島は、試合を見ていてもサッカーを知っているなという印象です。圧倒するわけでないのですが、どこでボールを失ってはいけないのか、どのタイミングで仕掛けたほうが良いのかなどをしっかり理解していて、非常に老練なサッカーをします。
一方で浦和は、リカルド・ロドリゲス監督が就任した直後は少し苦労をしていましたが、最近は少しずつサッカーが洗練されてきている印象があります。
両チームの面白いデータとしては、鹿島はリーグ3位となる59得点を記録しており、得点力があります。そのなかで、試合が経過するほどに得点率が上がっているというデータもあるので、“尻上がり”な攻撃力に注目です。浦和は今シーズン、PKによる得点が7ゴールもあり、これはリーグ1位の多さです。それだけボックス内に入り込むことができているということなので、シュートで終われずとも、いかに攻撃的に仕掛けてボックスに入れるかが鍵を握りそうです。