小宮良之 新着記事

パリSGを凌駕したバイエルン指揮官の巧みな用兵。その戦術を単騎で打破したエムバペは“理屈を超えた存在”だった 【小宮良之の日本サッカー兵法書】

「善く敵を動かす者は、これに形すれば、敵かならずこれに従う」  最高の兵法書『孫子』(稀代の兵法家、孫武の著書)は言う。  敵を意のままに動かせるものというのは、一つの形を示すことによって、敵を... 続きを読む

チームレベルが上がっても“主役”となった久保建英。アトレティコでもがき、新天地を求めたJ・フェリックス…適応できる場所を探すのも大事な仕事だ

 ポルトガルサッカーが生み出した最高のタレントの一人であるジョアン・フェリックスだが、アトレティコ・マドリーでは成功を収められず、期限付きだがチェルシーへ移籍した。「なぜ、J・フェリックスは成功... 続きを読む

「日本に負けるはずはない」スペイン代表の“おごり”が招いた屈辱的な敗北。意固地に繋ぐ必要はない状況で…

 カタールW杯、グループリーグ。日本はスペインを2-1と逆転で撃破し、奇跡的にベスト16に勝ち上がった。今後も語り継がれるゲームになるだろう。「三笘薫の1ミリ」は、これからも何度となく動画で流さ... 続きを読む

体重100キロでもロナウドを起用して2ゴール…他を圧倒しているアンチェロッティの“選手を見極める能力”

 いかに選手を見極めるか。  結局、それが大きくモノを言う。強化も、指導者も、それができなかったら、ほとんど話にならない。どれだけ御託を並べても無駄だろう。  しかし、その目を持つことが難しい。... 続きを読む

コレクティブなチームが苦戦したカタールW杯。最たる例が場当たり的なアルゼンチンに“墓穴を掘って”屈したオランダだ

 カタール・ワールドカップでは、プレーデザインを組織として感じさせるチームがいくつかあった。どのような意図でそこにいて、ボールをつないでいるのか。プレー構造や仕組みというのか。欧州勢のドイツ、ベ... 続きを読む

日本が“ベスト16の壁”を破るためには? W杯8強に進んだチームとの違いは「システムの枠を凌駕する選手がいるかどうか」 【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 カタールW杯、森保ジャパンは一括りにすれば、堅守速攻型のサッカーだった。それは一つのプレー様式と言えるだろう。良くも、悪くもない。 例えばフランス、クロアチア、モロッコ、ブラジル、イングランド... 続きを読む

同じ“堅守”でも…フランス、クロアチア、モロッコと日本代表の守備の違い。W杯4強から何を学ぶべきか?【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 カタールワールドカップは、守備をしっかり作ったチームの躍進が目立った。ベスト4に進んだフランス、クロアチア、モロッコは組織としてのディフェンスのソリッドさを強く感じさせた。彼らが上位に進んだの... 続きを読む

「取りつかれているんじゃないか」延々と続いたサッカー談義に感じたスペインの熱量

 筆者は取材とは別に、しばしば選手とサッカー談義を長々と交わす。現場の選手の話を深く聞くことで、見えてくるものがある。それは練習場や試合後に‟ぶら下がり”で聞くだけでは得られないもの... 続きを読む

自ら仕掛け、ボールを奪える冨安健洋は“日本史上最高のDF”? 森保ジャパンの頼みの綱だ【W杯】

 アーセナルのディフェンダーである冨安健洋は、今や日本サッカー史上最高のディフェンダーと言えるかもしれない。「間合い」 それを完全に自分のものにしている。 相手のミスをしっかり待って挑むディフェ... 続きを読む

“ゴール技術”が際立つベンゼマや大久保嘉人。日本代表で期待するのは…

 カタールW杯、日本代表が勝利を手にするには、得点をしなければならない。それは、サッカーというスポーツでは言うまでもないことだろう。しかし、それが一番の難儀である。 誰もがゴールできる。サイドや... 続きを読む

森保ジャパンはドイツ戦にどんな布陣で挑むべきか。冨安の左SB起用は一案、左サイドには前田を推す【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 11月23日、日本代表はカタールワールドカップでドイツ代表との開幕戦を迎える。グループリーグは短期決戦で、何が何でも勝点を拾う必要がある。過去の大会を振り返っても、初戦に負けると厳しい。 個人... 続きを読む

「頑張って守り、蹴って走る」はドイツやスペインに通用するのか。森保監督が選んだのはCLを戦う古橋や旗手よりも、“自分のサッカーで貢献できる選手”【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 カタール・ワールドカップのメンバー発表、改めて森保一監督の色が強く出た。突然、年齢順にメンバーを発表したのも、その一つか。一方で26人のメンバーに、サプライズはほとんどなかった。「大迫勇也の落... 続きを読む

「『ACLを目ざす』とは、マリノスのようなチームが言うべき」“過度の期待”に警鐘を鳴らした札幌指揮官の言葉…欧州でも「CLシンドローム」が 【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 親が大きな期待をかけ過ぎると、子供は重圧を受けるという。期待と重圧の論理は、プロサッカークラブでも同じ作用がある。「チャンピオンズリーグ・シンドローム」 2000年代、欧州ではチャンピオンズリ... 続きを読む

審判の存在意義すら危うくしているVAR。「完全な正義」のはずが、むじろ火種に【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 VAR(ビデオアシスタントレフェリー)に関しては、導入する前から賛成する要素が少なかった。「せっかくのゴールを祝うシーンの喜びを半減させる」  一つには、選手側の単純な感覚があるだろう。 VA... 続きを読む

日本代表はドイツやスペインにどう挑む? プレッシングを崇拝したような戦い方は捨てるべきだ【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 プレッシング。  それはサッカーにおける一つの戦術で、一定の効果をもたらす。相手のビルドアップに対し、プレーを壊し、良さを消すために使用できるし、ボールを失った直後、相手に襲い掛かって奪い返せ... 続きを読む

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