小宮良之 新着記事

【小宮良之の日本サッカー兵法書】言行が一致しない監督は、選手からそっぽを向かれる

「将が兵を戦場で存分に働かせるには、『かかれ、かかれ』と口先だけで命じているようではいけない」 戦国時代、その武勇で知られた武将、蒲生氏郷はそう言葉を残している。奥羽に100万石の知行を受けた氏... 続きを読む

【小宮良之の日本サッカー兵法書】久保建英の招集はサプライズではない――森保監督の“公平な”メンバー選考

 17才、久保建英(FC東京)の日本代表招集が話題になっている。 しかし、このメンバー選考はサプライズではない。久保はすでにクラブで中心選手となっていて、首位を走るチームを牽引。結果を残している... 続きを読む

【小宮良之の日本サッカー兵法書】「口は災いの元」――デシャン監督を憤慨させたベンゼマの一言

「○○はブラックリストに入っている。代表に選ばれることはない」  そんな噂が、まことしやかに囁かれることがある。関係者に訊くと、あるはずがない、と呆れ返ったような返答。実際、代表に「選ばないリスト... 続きを読む

【小宮良之の日本サッカー兵法書】「プレーヤーズファースト」――シメオネとキケ・セティエン、相反する2人の智将の共通点

 「武士たる者に弱き者なし」 戦国時代を生きた豊後の猛将、立花道雪はそう持論を述べている。道雪は100度以上の戦場を生き延び、一度も後れを取ったことがない。九州を転戦しながら鬼神の働きを示し、と... 続きを読む

【小宮良之の日本サッカー兵法書】戦術を言語化することの罪――「デュエル」「縦に速く」を提唱したハリルホジッチも…

 アジアカップ、ラウンド・オブ16で日本がサウジアラビアに対して使った戦術は、「Repliegue Intensivo」(スペイン語で集中的撤退戦)と言われる。 あくまで守備のブロックを作って、粘... 続きを読む

【小宮良之の日本サッカー兵法書】「若手」の定義の違いがその後のキャリアに影響?日本では23歳以下だがスペインでは…

「若手育成」 それは、その国のサッカーが強くなっていくために、欠かせない命題と言えるだろう。 しかし若手とは、具体的に何歳までを指すのか? 例えば、日本のJ3リーグにはFC東京、ガンバ大阪、セレ... 続きを読む

【小宮良之の日本サッカー兵法書】「いいプレー」とは「試合を支配する」ことなのか? 勝利を目的とするならば必ずしも…

「いいプレー」 サッカーでは、その表現が当たり前のように使われる。しかし、いいプレーとは何だろうか? その目的だけは、はっきりしている。試合に勝つためにあるものだ。ただ、手段と目的は必ずしも合致... 続きを読む

【小宮良之の日本サッカー兵法書】早熟型よりも晩成型が多い日本人選手。世界的な「ブレイク候補」の筆頭格は堂安と冨安だ

先日、『サッカーダイジェスト』誌が特集した「ブレイク候補ランキング」のアンケートに答えた。「1997年以降生まれの日本人選手限定」 それだけが選考の条件だった。なので、筆頭には堂安律(フローニン... 続きを読む

【小宮良之の日本サッカー兵法書】プレーを“創造する”モドリッチに「アシストが少ない」という批判は暴論だ

 「一体いつから、モドリッチは世界最高のパサーになったんだ? ほとんどアシストを記録していないのに?」 セルビアの名将ラドミール・アンティッチの、クロアチア代表MFルカ・モドリッチに対する発言が... 続きを読む

【小宮良之の日本サッカー兵法書】「ガバナンスの欠如」がもたらした欧州王者マドリーの崩壊

 チームマネジメントは簡単ではない。 チャンピオンズ・リーグ(CL)で3連覇を成し遂げた王者レアル・マドリーでさえ、内部の軋轢が露出する形で、一つの時代の終焉を迎えている。 今年3月のレバンテ戦... 続きを読む

【小宮良之の日本サッカー兵法書】 強豪相手に状況の変化に対応して勝ち切る――森保ジャパンが残した課題

「前半は立ち上がりにピンチがあったものの、選手はアグレッシブに戦ってくれた。激しくプレスをかけ、粘り強くボールを奪い、良い守備から良い攻撃が生まれて。ただ、チャンスを多く作ったところで、得点する... 続きを読む

【小宮良之の日本サッカー兵法書】 監督とはかくあるべき! 失敗を糧に上昇し続ける高潔な究道者

 3月15日、リーガ・エスパニョーラの雄であるセビージャの監督、パブロ・マチンが電撃的に解任された。過去に5度の優勝経験があるヨーロッパリーグ(EL)で敗退したことが、大きな理由だった。 「次の試... 続きを読む

【小宮良之の日本サッカー兵法書】 ケイン、スアレス、ビジャ…点取り屋が持つ共通の「戦術センス」

 サッカーは大局を動かす戦略と、局面を左右する戦術によって成り立っている。  戦略を動かすには、クラブフロント、さらには現場のリーダーである監督の力が大きく物を言う。戦いの道筋を、どれだけ明確にで... 続きを読む

【小宮良之の日本サッカー兵法書】 世界でも稀な注目度が「高校以上プロ未満」の原石に与える影響

 2019年も、高校選手権の決勝(青森山田×流通経済大柏)には6万人近い観客が集まったという。  ユース年代の大会としては、世界的に見ても例外的な熱狂と言える。欧州では、この年代のチャ... 続きを読む

【小宮良之の日本サッカー兵法書】 何点取ったかではなく、どのようにして取ったかに目を向けよ!

「こんな弱い相手には5-0、6-0で勝たないと、強い相手に勝てるわけがない!」  この発想が、どこから生まれているのか分からない。  率直に言って、何の論拠もない考え方だろう。たとえトルクメニスタン... 続きを読む

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