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【セルジオ越後の天国と地獄】“ボロボロ”のガンバに勝っただけで、これでアントラーズを「強い」と錯覚してはいけない

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2015年10月31日

通算17冠目は“慰め”のタイトルだね。

チャンピオンシップ出場が難しい状況にあるアントラーズにとって、ナビスコカップに懸ける想いは強かったはず。でも、優勝したからといって「強い」と錯覚してはいけないよ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 話は少し逸れるけど、ガンバは新スタジアムが完成して、新たな一歩を踏み出すわけだ。となれば外国籍選手の質も含めて、それに見合ったチーム作りをしていかなければいけない。ハードは立派だけど、ソフトが見劣りするようでは、本末転倒だ。
 
 素晴らしいスタジアムを手にすれば、こんなに強くなれるんだぞ、というのを示さなければいけないと思う。そうなってくれば、他のクラブも刺激を受けて、Jリーグも良い方向に進んでいく気がするよ。
 
 勝ったアントラーズは、ナビスコカップ優勝は3年ぶりで、これで通算“17冠目”を達成した。今季は、リーグでは年間順位で中位に甘んじ、セカンドステージ優勝の可能性も決して高くはない。ACLはグループステージで敗退し、天皇杯でもすでに負けている。そんなアントラーズにとっては、“慰め”になるタイトルではあったと思うよ。
 
 大会を制したのは紛れもない事実だけど、そもそもナビスコカップ自体のブランド力が落ちている気もするよね。天皇杯では3回戦でJ2の水戸に勝てなかったチームが頂点に立った大会だし、決勝以外はスタジアムが埋まることはまずない。常に強い関心が注がれているわけでもないんだ。長くサポートしてくれているスポンサー企業に申し訳ないよ。
 
 たしかにアントラーズは優勝した。でもそれをもって、他のコンペティションでは不甲斐ない戦いを見せるチームを「強い」とするのは、錯覚なんじゃないかな。そもそも、リーグではガンバ相手にホームでもアウェーでも負けているわけだから。
 
 一時期、ナビスコカップを制したチームが翌年にはJ2に降格するというジンクスがあったけど、そうならないようにしたいね。再び、アントラーズを“常勝軍団”と呼ぶのは、リーグで結果を残してからでも遅くないんじゃないかな。
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