2015年11月05日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十三「無事是名馬」
無事是名馬。 それは作家、菊池寛が前後を引用して作った造語で、剛健に走る馬を賞賛する表現として用いられた。競馬を愛し、自らも馬主であった菊池は、能力が抜きん出ていなくとも走り続ける逞しさ、丈夫... 続きを読む
2015年11月05日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十三「無事是名馬」
無事是名馬。 それは作家、菊池寛が前後を引用して作った造語で、剛健に走る馬を賞賛する表現として用いられた。競馬を愛し、自らも馬主であった菊池は、能力が抜きん出ていなくとも走り続ける逞しさ、丈夫... 続きを読む
2015年10月28日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十二「原始的マンマーク」
「故きを温ね新しきを知る」 彼らの戦いは、その諺の実践だったのかもしれない。リーガ・エスパニョーラ5節、本拠地バライードスで王者バルセロナと対戦したセルタは、マンマークディフェンスとショートカウ... 続きを読む
2015年10月22日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十一「資質と戦術」
FIFAランキング上位であるイランとのアウェー戦。日本は吉田麻也がPKを献上して先制を許すも、後半に本田圭佑の右サイドからの左足クロスを武藤嘉紀がGKと交錯しながら押し込んだ。1-1のドローは... 続きを読む
2015年10月16日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の四十「行動力と交渉力」
スペインの北西、ガリシア地方の漁港町に、なぜ欧州を席巻するようなチームが誕生したのか? 拙著『おれは最後に笑う』に収めたルポで、2000年代にヨーロッパを震撼させるジャイアントキリングを繰り... 続きを読む
2015年10月08日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の三十九「“教える”と“伝える”の差」
伝える。 それはサッカーというスポーツにおいて、基本的要素と言える。指導者が選手に対する時も、その逆も、選手同士でも当然そうだし、あるいは選手とメディアの関係でも同じだろう。 お互いのコミュニ... 続きを読む
2015年10月01日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の三十八「ストライカー依存」
かつてFC東京やC大阪などでも采配を振るったランコ・ポポヴィッチ率いるレアル・サラゴサは、リーガ・エスパニョーラの2部に在籍している。今シーズンは6節終了時点で1勝2敗3分けで17位(22チー... 続きを読む
2015年09月24日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の三十七「機先を制する」
「限られた選手にしか見えないコース、知り得ないタイミングというのがある」 そう語っていたのは、レアル・マドリーの伝説的選手で1960~70年代に活躍したアマンシオ・アマロだ。9度のリーガ・エスパ... 続きを読む
2015年09月15日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の三十六「人材枯渇の裏にある評価の矛盾」
先日、18歳のFW渡邉凌磨がドイツ・ブンデスリーガのインゴルシュタットに電撃入団すると発表された。契約期間は4年。前橋育英高時代に高校選手権で準優勝を経験した渡邉はリオ世代、今年4月に早稲田大... 続きを読む
2015年09月10日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の三十五「指揮官の視野」
中立地、テヘランで行なわれたワールドカップ2次予選。アフガニスタン戦は日本が6-0で圧勝を収めている。 大量得点で勝利した事実は讃えられるべきだが、やはり評価が難しい。 相手はドイツやオラン... 続きを読む
2015年09月03日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の三十四「環境が選手を育てる」
「環境が選手を育てる」 それはサッカー界におけるひとつの常識だ。では、どんな環境がベストなのだろうか? 「なんでも揃っている恵まれた環境が良い」と思うかもしれないが、実は必ずしもそうではない。 サ... 続きを読む
2015年08月26日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の三十三「監督の力量とは」
ピッチに立ってプレーをするのは選手であって、監督ではない。 しかしながら、フットボールというスポーツは個人競技ではなく、団体競技である。だからこそチームを束ねる人間の力量によって、個人のプレー... 続きを読む
2015年08月21日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の三十二「ストライカーの条件」
現代における一流ストライカーの資質とはなにか? モダンフットボールにおいては、ポゼッションの流動性が欠かせない。ストライカーも例に漏れずサイドへと流れ、逆にサイドの選手が中に入る。そうした連動... 続きを読む
2015年08月13日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の三十一「指揮官の責任」
フットボールの歴史に残る戦術家、アリーゴ・サッキ。かつてACミランを率いた彼が拵えたプレッシングフットボールは、まさに革命的だった。 リベロを務めたフランコ・バレージが操るオフサイドトラップは... 続きを読む
2015年08月06日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の三十「スカウティング・フィルター」
中国の武漢で開催されている東アジアカップ。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は、開幕戦を北朝鮮と戦って逆転負けを喫している。 「日本サッカーの危機だ!」 試合翌日、ハリルホジッチはそう... 続きを読む
2015年07月30日
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の二十九「GKとストライカー」
日本サッカー全体を見た場合、GKのレベルは確実に向上している。それは今季のJ1クラブにおいて、ファーストGKとセカンドGKの境界線が薄れ、競争が熾烈になっている点でも顕著だろう。 川崎、横浜、... 続きを読む