「“そこ”は他の人とは違っていたのかもしれない」
――天才と言われる人は、映像を見ただけですぐに真似ができると言いますが、そういう経験は?
「ああ、『やべっちFC』の宿題コーナーは、大体頭の中でできたら、すぐに体現できていましたね」
――それは凄い。「頭の中でできる」というのは、身体の動かし方やボールの蹴り方が具体的にイメージできていたということ?
「そうです。リフティングに関しては、なんで他の人ができないのかが分からなかったです。そこは他の人とは違っていたのかもしれない。北海道という田舎のなかでですけどね」
――いや、それは驚きです。映像と自分と重ね合わせて観ているのですか?
「なんでしょう。自分ならという想像はしますね。試合の映像を観ていても良いプレーがあれば、自分に置き換えて頭の中でプレーしたりしていますね。んー説明が難しいです」
――あくまで想像ですが、イメージがより鮮明に具象化できているんでしょうね。
「どうなんですかね。他の選手と比べてみたいです」
「ああ、『やべっちFC』の宿題コーナーは、大体頭の中でできたら、すぐに体現できていましたね」
――それは凄い。「頭の中でできる」というのは、身体の動かし方やボールの蹴り方が具体的にイメージできていたということ?
「そうです。リフティングに関しては、なんで他の人ができないのかが分からなかったです。そこは他の人とは違っていたのかもしれない。北海道という田舎のなかでですけどね」
――いや、それは驚きです。映像と自分と重ね合わせて観ているのですか?
「なんでしょう。自分ならという想像はしますね。試合の映像を観ていても良いプレーがあれば、自分に置き換えて頭の中でプレーしたりしていますね。んー説明が難しいです」
――あくまで想像ですが、イメージがより鮮明に具象化できているんでしょうね。
「どうなんですかね。他の選手と比べてみたいです」
――ところで西選手が思う天才プレーヤー誰ですか?
「天才と言っても色々種類がありますよね。興梠慎三は駆け引きの天才だし、小泉佳穂はボールを持ちながら相手の逆を突くことに関して天才と呼べるレベルだし。基本的にプロになるほどの人だったら、何かしら天才的な特長をひとつは持っているんじゃないですか。その特長をどれだけ自信を持って発揮できるかであって」
――自分では何の天才だと考えますか?
「うーん、難しいなあ。なんですかね……。バランスの天才かな。それはボディバランスという意味ではなくて、考え方だったり、頑張るところと力を抜くところだったり、そういういろんな物事のバランスを取るのが上手いとは思います」
――ここまで話してみても、やはりセンスを感じます。受け答えのひとつを取っても、どこか他の人と違うような。
「どうなのかなあ。まあそう言われたいと思ってはいますからね。それは試合中でも」
――やはり観客を楽しませたい気持ちが強い?
「そうですね、今はすごく強いです」
――今後も、そういう観る者を魅了するプレーを楽しみにしています。
「はい。僕も楽しんでやります」
――今回は難しいテーマに答えていただきありがとうございました。
「こちらこそ。僕にとっても興味深いテーマでした」
PROFILE
にし・だいご/1987年8月28日生まれ、北海道出身。経歴:真栄SS―札幌U-15―札幌U-18―札幌―新潟―鹿島―神戸―浦和。プロ入り当初はFWや攻撃的MFを主戦場としていたが、09年に右SBにコンバートされて頭角を現わす。11年から18年まで鹿島では不動の地位を築き、数々のタイトル獲得に貢献すると、神戸では天皇杯優勝を経験した。今季加入した浦和でも、抜群のテクニックと豊富なアイデアでチームを支えている。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
※サッカーダイジェスト6月24日号から転載。
「天才と言っても色々種類がありますよね。興梠慎三は駆け引きの天才だし、小泉佳穂はボールを持ちながら相手の逆を突くことに関して天才と呼べるレベルだし。基本的にプロになるほどの人だったら、何かしら天才的な特長をひとつは持っているんじゃないですか。その特長をどれだけ自信を持って発揮できるかであって」
――自分では何の天才だと考えますか?
「うーん、難しいなあ。なんですかね……。バランスの天才かな。それはボディバランスという意味ではなくて、考え方だったり、頑張るところと力を抜くところだったり、そういういろんな物事のバランスを取るのが上手いとは思います」
――ここまで話してみても、やはりセンスを感じます。受け答えのひとつを取っても、どこか他の人と違うような。
「どうなのかなあ。まあそう言われたいと思ってはいますからね。それは試合中でも」
――やはり観客を楽しませたい気持ちが強い?
「そうですね、今はすごく強いです」
――今後も、そういう観る者を魅了するプレーを楽しみにしています。
「はい。僕も楽しんでやります」
――今回は難しいテーマに答えていただきありがとうございました。
「こちらこそ。僕にとっても興味深いテーマでした」
PROFILE
にし・だいご/1987年8月28日生まれ、北海道出身。経歴:真栄SS―札幌U-15―札幌U-18―札幌―新潟―鹿島―神戸―浦和。プロ入り当初はFWや攻撃的MFを主戦場としていたが、09年に右SBにコンバートされて頭角を現わす。11年から18年まで鹿島では不動の地位を築き、数々のタイトル獲得に貢献すると、神戸では天皇杯優勝を経験した。今季加入した浦和でも、抜群のテクニックと豊富なアイデアでチームを支えている。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
※サッカーダイジェスト6月24日号から転載。