「自分でさえミスが起こるんだから仕方ないなと、そう考えを変えた」
――想像力についてはどうですか? 子どもの頃から自由な発想はありましたか?
「あったかもしれないです。というかみんな持っているんじゃないですかね。日本の教育の中でそれを表現するのが難しいというだけで。それを出すには、怒られることに対する覚悟が必要というか、怒られたとしても結果的に上手くいったねっていう経験を増やしながら培えるものなんじゃないかなと」
――西選手はよく怒られましたか? お父さんが「大伍は人の話を素直に聞ける子だった」と評している記事を読んだことがあります。
「自分ではそうは思っていないです(笑)。ただもし、そうだったとしたら親に感謝したいです」
――では、自分が天才になったと感じたきっかけは?
「発想の転換ができるようになってからですかね。それから人と違う行動や考えができるようになったのかもしれません」
――発想の転換?
「ある意味、覚悟につながるんですけど、ミスをした時に自分が悪かったと考えるのではなくて、自分でさえミスが起こるんだから仕方ないなと、そう考えを変えたんですよ。そうするとミスが怖くなくなってきて、力が抜けてプレーも変わってきた。ミスに対する覚悟ができたというか。周囲にどう言われようが自分になら達成できると、そういう心構えができるようになりました」
――自信がついたとも言えますね。
「そうですね。自信はとても重要で、試合をこなしていくなかで身についてきたものです。つまり、やっぱり何事も経験なんですよ」
「あったかもしれないです。というかみんな持っているんじゃないですかね。日本の教育の中でそれを表現するのが難しいというだけで。それを出すには、怒られることに対する覚悟が必要というか、怒られたとしても結果的に上手くいったねっていう経験を増やしながら培えるものなんじゃないかなと」
――西選手はよく怒られましたか? お父さんが「大伍は人の話を素直に聞ける子だった」と評している記事を読んだことがあります。
「自分ではそうは思っていないです(笑)。ただもし、そうだったとしたら親に感謝したいです」
――では、自分が天才になったと感じたきっかけは?
「発想の転換ができるようになってからですかね。それから人と違う行動や考えができるようになったのかもしれません」
――発想の転換?
「ある意味、覚悟につながるんですけど、ミスをした時に自分が悪かったと考えるのではなくて、自分でさえミスが起こるんだから仕方ないなと、そう考えを変えたんですよ。そうするとミスが怖くなくなってきて、力が抜けてプレーも変わってきた。ミスに対する覚悟ができたというか。周囲にどう言われようが自分になら達成できると、そういう心構えができるようになりました」
――自信がついたとも言えますね。
「そうですね。自信はとても重要で、試合をこなしていくなかで身についてきたものです。つまり、やっぱり何事も経験なんですよ」
――周りから「天才」と言われるのは、どんな気持ちですか?
「どうですかね。だいぶ慣れてきましたね。でも『エロい』と言われるほうが多いです」
――「エロい」というのは、いわゆるオシャレなプレーということですか。それも独特のセンスですよね。
「僕としては普通だと思ってやっているんですけどね」
――ここからは、そのプレー面を深堀りさせてください。いつも上手く力が抜けていますよね。最初はざっくりと聞きますが、どんなことを考えてプレーしているんですか?
「相手が嫌がりそうなこと、味方がスムーズにプレーするにはどうすればいいか。時間。環境。あとは一瞬を切り取ると色々あります。局面で変わるので、今ここで言葉にするのは難しいです」
――センスを感じさせるプレーの中で、特に天才的なのがポジショニングです。ボールを受ける前に絶妙な動きができるのは、考えを巡らせているからですか、それとも瞬時の感覚ですか?
「経験からくる感覚です。深くは考えていません。今まで何試合もやってきて、上手くいった場面とか、相手がやりづらそうだったなという記憶が身体に染みついていて、それに従っている感じ」
――それこそ引き出しの数が重要になりますね。
「そうです。そう言えば、この間、林舞輝コーチとそんな話になりましたよ。ボールが自分のところに到達するまでの短いタイムリミットのなかで、最初に頭に浮かんだプレーとは別にいくつ選択肢を作っておけるか。それと、もし別の選択肢がなかった場合、最初に思い浮かんだプレーを、いかに相手に悟られないようにするかって。そういう頭の中の話をしました」
「どうですかね。だいぶ慣れてきましたね。でも『エロい』と言われるほうが多いです」
――「エロい」というのは、いわゆるオシャレなプレーということですか。それも独特のセンスですよね。
「僕としては普通だと思ってやっているんですけどね」
――ここからは、そのプレー面を深堀りさせてください。いつも上手く力が抜けていますよね。最初はざっくりと聞きますが、どんなことを考えてプレーしているんですか?
「相手が嫌がりそうなこと、味方がスムーズにプレーするにはどうすればいいか。時間。環境。あとは一瞬を切り取ると色々あります。局面で変わるので、今ここで言葉にするのは難しいです」
――センスを感じさせるプレーの中で、特に天才的なのがポジショニングです。ボールを受ける前に絶妙な動きができるのは、考えを巡らせているからですか、それとも瞬時の感覚ですか?
「経験からくる感覚です。深くは考えていません。今まで何試合もやってきて、上手くいった場面とか、相手がやりづらそうだったなという記憶が身体に染みついていて、それに従っている感じ」
――それこそ引き出しの数が重要になりますね。
「そうです。そう言えば、この間、林舞輝コーチとそんな話になりましたよ。ボールが自分のところに到達するまでの短いタイムリミットのなかで、最初に頭に浮かんだプレーとは別にいくつ選択肢を作っておけるか。それと、もし別の選択肢がなかった場合、最初に思い浮かんだプレーを、いかに相手に悟られないようにするかって。そういう頭の中の話をしました」