「なんですかね、戦術眼って」
――ひとつの局面でポンポンと選択肢が浮かんでくるものですか?
「全然浮かばない時はありますよ。やっぱり味方が良い位置にいてくれたり、良いタイミングで走ってくれていたりしないと」
――そのアイデアの基になるのも、やはり「経験からくる感覚」?
「そうですね。以前に見たとかやったとか、そういうプレーの中から自然と選んでいるんじゃないかなと」
――プロ入り当初まで前線のポジションをやっていたからこそ、右サイドバックのポジションでも攻撃的な感覚が生かせているわけですね。
「それは間違いないです。基本的には場数を踏んでいるベテランのほうがサッカーは上手いんじゃないですかね。もちろん、ただ年数を重ねるだけでは意味がなくて、どのくらい頭の中でイメージしながら、経験値を増やしてきたかが大事ですけど」
――経験が豊富だとしても、選択肢を増やす作業は簡単ではないですよね。コンマ何秒の間ですから。
「だから、その時間を作るためにポジショニングが大事になってくるんですよ」
「全然浮かばない時はありますよ。やっぱり味方が良い位置にいてくれたり、良いタイミングで走ってくれていたりしないと」
――そのアイデアの基になるのも、やはり「経験からくる感覚」?
「そうですね。以前に見たとかやったとか、そういうプレーの中から自然と選んでいるんじゃないかなと」
――プロ入り当初まで前線のポジションをやっていたからこそ、右サイドバックのポジションでも攻撃的な感覚が生かせているわけですね。
「それは間違いないです。基本的には場数を踏んでいるベテランのほうがサッカーは上手いんじゃないですかね。もちろん、ただ年数を重ねるだけでは意味がなくて、どのくらい頭の中でイメージしながら、経験値を増やしてきたかが大事ですけど」
――経験が豊富だとしても、選択肢を増やす作業は簡単ではないですよね。コンマ何秒の間ですから。
「だから、その時間を作るためにポジショニングが大事になってくるんですよ」
――となると試合中に一番気を遣っているのは、やはりポジショニングですか?
「そうですね。ボールを持っている時よりはボールをもらう前のほうが色々と気に掛けることは多いです」
――今季の大分戦(11節)のゴールには、まさにポジショニングの妙が表われていました。ゴール前にスルスルと上がっていき、左サイドバックの山中亮輔選手のクロスを引き出したあの動きは直感ですか? 「なぜ、そこに?」と驚いた人も少なくないと思います。
「まあ深くは考えてはいなかったですね。流れ的にあの場所に人がいなかったから、としか(笑)」
――凄いですね……。そういう試合の流れを読む力も目を見張ります。「戦術眼」や「サッカーIQ」とも言われたりしますが、ご自身ではそういう能力については高い自負はありますか?
「よく言われますけど、あまり分からないです。分かればいいですけど……なんですかね、戦術眼って」
――局面に応じて的確なプレーをでき、逆にだからこそ型破りな判断もできる。そんな能力ですかね。
「うーん、でもそのプレーが正解かなんて答が出ないですしね。他のプレーと比べようがないですから。結果的に上手くいったのか失敗だったのかというだけで」
「そうですね。ボールを持っている時よりはボールをもらう前のほうが色々と気に掛けることは多いです」
――今季の大分戦(11節)のゴールには、まさにポジショニングの妙が表われていました。ゴール前にスルスルと上がっていき、左サイドバックの山中亮輔選手のクロスを引き出したあの動きは直感ですか? 「なぜ、そこに?」と驚いた人も少なくないと思います。
「まあ深くは考えてはいなかったですね。流れ的にあの場所に人がいなかったから、としか(笑)」
――凄いですね……。そういう試合の流れを読む力も目を見張ります。「戦術眼」や「サッカーIQ」とも言われたりしますが、ご自身ではそういう能力については高い自負はありますか?
「よく言われますけど、あまり分からないです。分かればいいですけど……なんですかね、戦術眼って」
――局面に応じて的確なプレーをでき、逆にだからこそ型破りな判断もできる。そんな能力ですかね。
「うーん、でもそのプレーが正解かなんて答が出ないですしね。他のプレーと比べようがないですから。結果的に上手くいったのか失敗だったのかというだけで」