EUROで躍進中のイタリアも3戦目はスタメンを8人入れ替えた
「金メダル」の獲得を目標に掲げるU-24日本代表ですが、これを実現させるうえでキーマンとなるのは誰か。難しいですが、敢えてひとりを挙げるとするなら、個人的には遠藤選手を挙げたいです。
前のページのフォーメーション表を見てもらうと分かる通り、登録メンバーが22人になり、ある程度のポジションに複数の選手が配置できるようになりましたが、久保選手と遠藤選手のところは不在としました。やはりこのふたりに代わる選手はなかなかいません。とりわけ、運動量も多く強度の高いプレーが特徴の遠藤選手は中2日の日程でどこまでやれるのか。
攻守のバランスを取りながら、球際での絶対的な強さがあり、かつ自分で点も取れる。そんなボックス・トゥ・ボックスで躍動できる選手がケガでもしたら、大きな痛手となってしまいます。このチームに遠藤選手と同じタイプはいませんし、また彼はリーダーシップも取れる。
前のページのフォーメーション表を見てもらうと分かる通り、登録メンバーが22人になり、ある程度のポジションに複数の選手が配置できるようになりましたが、久保選手と遠藤選手のところは不在としました。やはりこのふたりに代わる選手はなかなかいません。とりわけ、運動量も多く強度の高いプレーが特徴の遠藤選手は中2日の日程でどこまでやれるのか。
攻守のバランスを取りながら、球際での絶対的な強さがあり、かつ自分で点も取れる。そんなボックス・トゥ・ボックスで躍動できる選手がケガでもしたら、大きな痛手となってしまいます。このチームに遠藤選手と同じタイプはいませんし、また彼はリーダーシップも取れる。

【著者プロフィール】
杉崎健(すぎざき・けん)/1983年6月9日、東京都生まれ。Jリーグの各クラブで分析を担当。2017年から2020年までは、横浜F・マリノスで、アンジェ・ポステコグルー監督の右腕として、チームや対戦相手を分析するアナリストを務め、2019年にクラブの15年ぶりとなるJ1リーグ制覇にも大きく貢献。現在は「日本代表のW杯優勝をサポートする」という目標を定め、プロのサッカーアナリストとして活躍している。Twitterやオンラインサロンなどでも活動中。
◇主な来歴
ヴィッセル神戸:分析担当(2014~15年)
ベガルタ仙台:分析担当(2016年)
横浜F・マリノス:アナリスト(2017年~20年)
◇主な実績
2017年:天皇杯・準優勝
2018年:ルヴァンカップ・準優勝
2019年:J1リーグ優勝
ガーナ戦の後に、田中選手が遠藤選手について「心強い」と発言していたようですが、大会ではリーダーシップも含めて重要な存在になるでしょう。なので、彼をどこで休ませるかは大きなポイントです。
EUROで躍進中のイタリアもグループステージで2連勝し、3戦目はスタメンを8人入れ替えるなど多くの選手を休ませ、しっかりと人のやり繰りができた。それも決勝進出という好結果につながった一因と見ています。「死の組」と言われたドイツ、フランス、ポルトガル、ハンガリーが早々にすべて敗退してしまったのも見逃せません。
U-24日本代表もグループステージである程度余力を残した戦いができないと、主戦ボランチふたりの稼働時間が非常に長くならざるを得なくなる。もちろん、簡単なグループではありませんが。グループステージ最後のフランス戦でいかに主力を休ませられるかは、重要なカギになるでしょう。そのためにも、やはり初戦の南アフリカ戦では勝点3を掴んでほしいですね。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
EUROで躍進中のイタリアもグループステージで2連勝し、3戦目はスタメンを8人入れ替えるなど多くの選手を休ませ、しっかりと人のやり繰りができた。それも決勝進出という好結果につながった一因と見ています。「死の組」と言われたドイツ、フランス、ポルトガル、ハンガリーが早々にすべて敗退してしまったのも見逃せません。
U-24日本代表もグループステージである程度余力を残した戦いができないと、主戦ボランチふたりの稼働時間が非常に長くならざるを得なくなる。もちろん、簡単なグループではありませんが。グループステージ最後のフランス戦でいかに主力を休ませられるかは、重要なカギになるでしょう。そのためにも、やはり初戦の南アフリカ戦では勝点3を掴んでほしいですね。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部