選手一人ひとりに対してどういうアプローチができるかは監督の手腕
日本が「金メダル」を狙ううえでは、森保監督の采配もポイントと言えるでしょう。Jリーグを連覇した時代も含めて見てきたなかで感じるのは、戦術的というよりはメンタリストとしての特性を持った指導者だということです。選手たちのメンタルをコントロールする。ポジティブにしてモチベーションを引き出す。プロの選手にやる気のない人はいませんが、現場で見てきた中では、そうしたものを最高潮に引き上げられるか否かは重要なポイントです。
正直に言えば、プロの選手を相手にシステム論や戦術論を説いただけでは、チームはうまくいきません。私自身、横浜F・マリノスで優勝を経験させてもらった時もそうでしたが、チーム内の共通認識だったり、メンタルの状態、モチベーションといった要素が、全員で一緒にならないと成果は出ない。采配とは違うかもしれませんが、森保監督はそうしたものを若い世代に対して浸透させていける資質を持った指導者だと思います。
また、A代表とU-24を兼任してきたなかで、メンバーの人選やチーム作りあるいは采配といった点もコーチ陣と一緒に進めてきたと思いますが、推察する限り非常に堅実な印象を受けます。オーバーエイジの人選も3人とも守備の選手で、後ろは堅く、前は選手の能力を活かし、ある程度の自由度を与えている。
上記にU-24日本代表の攻守両面でのコンセプトを示しましたが、森保監督はたとえうまく結果やチャンスなどに繋がらなくても、チームとしてやっている戦術やパターンをしっかり体現しようとしたプレーには拍手を送ったり、「OKだよ」と選手を鼓舞します。一方、守備で簡単に裏を取られたり、プレスが遅れたりというプレーに対しては檄を飛ばす。そうした面でもメンタリスト的な特徴を感じますし、それがひとつの采配と言えるでしょう。
正直に言えば、プロの選手を相手にシステム論や戦術論を説いただけでは、チームはうまくいきません。私自身、横浜F・マリノスで優勝を経験させてもらった時もそうでしたが、チーム内の共通認識だったり、メンタルの状態、モチベーションといった要素が、全員で一緒にならないと成果は出ない。采配とは違うかもしれませんが、森保監督はそうしたものを若い世代に対して浸透させていける資質を持った指導者だと思います。
また、A代表とU-24を兼任してきたなかで、メンバーの人選やチーム作りあるいは采配といった点もコーチ陣と一緒に進めてきたと思いますが、推察する限り非常に堅実な印象を受けます。オーバーエイジの人選も3人とも守備の選手で、後ろは堅く、前は選手の能力を活かし、ある程度の自由度を与えている。
上記にU-24日本代表の攻守両面でのコンセプトを示しましたが、森保監督はたとえうまく結果やチャンスなどに繋がらなくても、チームとしてやっている戦術やパターンをしっかり体現しようとしたプレーには拍手を送ったり、「OKだよ」と選手を鼓舞します。一方、守備で簡単に裏を取られたり、プレスが遅れたりというプレーに対しては檄を飛ばす。そうした面でもメンタリスト的な特徴を感じますし、それがひとつの采配と言えるでしょう。
ただ森保監督も前述したようにずっとU-24を見てきたわけではありません。これまで横内昭展コーチが見てきた中で、12日のホンジュラス戦からは練習でも森保監督が見ていき、戦術的な最後の詰めを図ることになります。前回6月シリーズで球際の基準点を上げられたなかで、森保監督からU-24の選手たちへの声掛けがスムーズにいけば、ある程度の結果を望めるのではないかなと思います。
現場を経験した身として感じるのは、選手もやはり人ですし、その一人ひとりの人に対してどういうアプローチができるかは監督の手腕でもある。今回の合宿で十分な時間が取れていますし、経験のある3人のA代表の選手たちも加えて、チームをさらに成熟させられれば、好結果を勝ち取れるのではないでしょうか。
現場を経験した身として感じるのは、選手もやはり人ですし、その一人ひとりの人に対してどういうアプローチができるかは監督の手腕でもある。今回の合宿で十分な時間が取れていますし、経験のある3人のA代表の選手たちも加えて、チームをさらに成熟させられれば、好結果を勝ち取れるのではないでしょうか。