さて、U-24日本代表のスタメンを予想してみると、基本フォーメーションはおそらく４-２-３-１となるでしょう。GKは谷晃生選手と大迫敬介選手のどちらかになると思いますが、６月シリーズの起用を見ると、現状では谷選手でしょうか。

　最終ラインは、右サイドの酒井宏樹選手、センターバックの吉田麻也選手、冨安健洋選手まではA代表と同じ顔ぶれ。気になるのは左サイドバックですが、６月の３試合で評価を上げたということを踏まえれば、旗手怜央選手を予想します。ボランチは遠藤航選手と田中碧選手で堅い。

　２列目は右サイドに堂安律選手、真ん中に久保建英選手が入り、左サイドには相馬勇紀選手もしくは三笘薫選手。相馬選手と三笘選手は甲乙つけがたい能力を持っているので、どちらがスタメンでもおかしくはないと思います。コンディションがより良いほうが入っていくことになるでしょう。
 

　そして、１トップには肉離れで負傷中の上田綺世選手が大会序盤に間に合うのか微妙なこともあり、ここは前田大然選手としました。

　おそらく、どの試合でもスタートは４-２-３-１が基本となるでしょう。試合の途中で３バックに変えることもあるかもしれませんが、メンバーを見ると左のウイングバックをこなせる上下動を堅実にやるような選手がいません。左SBに挙げた旗手選手も中山雄太選手もそういうタイプではない。ゆえに、基本線としては、４-２-３-１というここ最近継続して採用しているシステムになるでしょう。

　バックアップメンバーが登録人数の変更によってそのまま選ばれましたが、CBができる選手が控えに５人います。さらには板倉滉選手や中山選手、瀬古歩夢選手らはボランチとCB両方ができる選手なので、変更すべき状況には臨機応変に対応できるはずです。

　では、どんな場面でシステムを変更する必要が出てくるのかといえば、例えば相手が日本のハーフスペースと言われる守備者の間にポジションを取ってきて、その選手を捕まえ切れないような場合です。予想スタメンに挙げた中で言えば、冨安選手、旗手選手、田中選手、相馬選手の間のところなどがまさにそうなります。相手にこうしたスペースを上手く使われて、自分たちのペースに持ち込めない、あるいはシステムの噛み合わせ的に上手く行かない場合などの解決策として、３バックあるいは５バックのような形へのシステム変更が想定されます。必要であれば、０-０でも後半開始からでも変更はあるでしょう。