• トップ
  • ニュース一覧
  • 「日本のサポーターは信じられない!」モナコ公室関係者のデュクリュエ氏は、なぜJリーグの虜になったのか【インタビュー】

「日本のサポーターは信じられない!」モナコ公室関係者のデュクリュエ氏は、なぜJリーグの虜になったのか【インタビュー】

カテゴリ:ワールド

フランソワ・ヴェルドネ(フランス『L’EQUIPE』紙記者)

2021年08月15日

「15歳のタケ・クボを見て驚いた」

2020年12月には、アルベール大公の代理として、クリスチアーノ・ロナウドにゴールデンフット賞を授与した。

画像を見る

――南野拓実の話も出ましたが、久保建英もいますね。彼らを知っていますか?

「もちろんよく知っている。当然だよ。タケ・クボはFC東京のU-23チームの試合で見た。J3時代。彼はまだたった15歳だった! U-23に15歳だよ。そんな年齢差にもかかわらず、彼はすでに驚愕の存在だったね。超がつくほどインテリジェントな選手で、非常に俊敏、ボールをもてば巧み。凄い嗅覚と非常にいいクイックネスを備えている。

 南野拓実の方は実際に会ったことがあるよ。モナコにトライアルに来たんだ。そのとき初めて会った。まだかなり若かったね。私もかなり若かったけど(笑)! 私は『だいぶ恥ずかしがり屋な少年だな』と思ったかな。いまの彼がどうなったかを見ると、凄すぎて信じられないよ!

 当時のリクルーティング部門責任者は、私が日本人選手に興味をもっていることを知っていたので、それで南野を紹介してくれたんだ。トライアルの後、彼は日本に帰国して、セレッソ大阪で頭角を現した。以降のストーリーはご承知の通り……。私がリクルーティング部門に関わっていたころは、何度もこの2人を『モナコに呼ぼう』と提案したんだよ。でも残念ながら、一度も彼らを獲得しなかった。私にとってはいまも後悔になっている」
 
――最後に日本代表について。日本代表は常にヨーロッパ・フットボールの水準に到達しようとトライしていますね。あなたの目からみて、日本代表がさらに成長するカギは何でしょうか。

「日本のフットボールはいいルートを歩んでいると思う。彼らには彼らだけがもつ特有のプレースタイルがあって、しかもヨーロッパのビッグリーグでプレーする選手が日本代表にどれだけいるかを数えるにつけ、日本は常に進歩し続けていると言っていい。

 今後のカギは、独自のフットボール・カルチャーをしっかりキープして、みんな一緒に学び続けながらも、同時に、アンドレス・イニエスタのような選手が日本に来るようになっているから、そうした外国人ビッグプレーヤーからも大いに学ぶことだと思う」

取材・文●フランソワ・ヴェルドネ(『L'equipe』紙記者)
翻訳&コーディネート●結城麻里
 
【関連記事】
なぜ久保建英はマジョルカ復帰を選択したのか? 地元紙が伝えた「2つの理由」
「最高の秘密兵器になるかも」南野拓実がPSMオサスナ戦で躍動! 現地メディア&リバプールファンの期待高まる
「悩んだ右SB。世界と戦う時にどんな能力が欲しいか考えたら」酒井高徳が選ぶ“日本代表・歴代最強ベスト11”
メッシ獲得のパリSG、「予想布陣」が半端ない! 難題だらけも心躍る顔触れだ
【セルジオ越後】久保くんの涙に感動とか言ってる場合じゃない! プロにドンマイ、ドンマイなんて必要ないよ

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ