久保には“1メートル”という狭い世界で違いを生み出すことが期待されている
ビジャレアルで「すべて久保に任せる」というところまでたどり着いたら、もうバロンドール候補の30名だよ。だけど、サッカー解説者の立場として、現時点で久保中心のチームづくりで話を進めるのは無責任。それは話が飛躍し過ぎだから、久保には相手陣内で違いを生み出してほしいし、最も難しいペナルティーエリア付近で「間」を作って突破の部分で違いを見せてほしい。
ゴールを陥れる攻撃は、前線の選手をDFライン手前1メートルからスタートさせるとボールと人が動く部分にコストが発生し、守備が対応できる間=時間を得ることになる。
この状況でコンマ何秒の間=時間を作ることができれば攻撃陣が1メートル分の間を詰め、DFラインと横並びの状態でゴールに直結する勝負ができる。ボール保持者がその間を作ることができれば、守備者に(身体を回転させるような)難しい状況を生んで後手を踏ませられる。フィニッシュを狙う選手たちが守備者不利の横並びで「よーい、ドン!」とスタートできればゴールの確率は上がる。
久保はその1メートルという狭い世界の違いを生み出すことが期待されている。
マジョルカでもその違いを出せていたけど、周りの選手が反応できないことが多かった。ビジャレアルには久保の感覚に反応できる選手がいるし、「あっ、出していいんだ」と解放されるはずだし、その逆もある。
久保は地頭が良くてサッカーIQが高いからすばらしいチームで監督や選手と切磋琢磨しながら「能力開放」「限界突破」を見せてくれるはず! 9月中旬からの新シーズンが心から待ち遠しいよ。
分析●安永聡太郎
取材・文●木之下潤
※取材は8月18日に行なっています。
【分析者プロフィール】
安永聡太郎(やすなが・そうたろう)
1976年生まれ。山口県出身。清水商業高校(現・静岡市立清水桜が丘高校)で全国高校サッカー選手権大会など6度の日本一を経験し、FIFAワールドユース(現U-20W杯)にも出場。高校卒業後、横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)に加入し、1年目から主力として活躍して優勝に貢献。スペインのレリダ、清水エスパルス、横浜F・マリノス、スペインのラシン・デ・フェロール、横浜F・マリノス、柏レイソルでプレーする。2016年シーズン途中からJ3のSC相模原の監督に就任。現在はサッカー解説者として様々なメディアで活躍中。
ゴールを陥れる攻撃は、前線の選手をDFライン手前1メートルからスタートさせるとボールと人が動く部分にコストが発生し、守備が対応できる間=時間を得ることになる。
この状況でコンマ何秒の間=時間を作ることができれば攻撃陣が1メートル分の間を詰め、DFラインと横並びの状態でゴールに直結する勝負ができる。ボール保持者がその間を作ることができれば、守備者に(身体を回転させるような)難しい状況を生んで後手を踏ませられる。フィニッシュを狙う選手たちが守備者不利の横並びで「よーい、ドン!」とスタートできればゴールの確率は上がる。
久保はその1メートルという狭い世界の違いを生み出すことが期待されている。
マジョルカでもその違いを出せていたけど、周りの選手が反応できないことが多かった。ビジャレアルには久保の感覚に反応できる選手がいるし、「あっ、出していいんだ」と解放されるはずだし、その逆もある。
久保は地頭が良くてサッカーIQが高いからすばらしいチームで監督や選手と切磋琢磨しながら「能力開放」「限界突破」を見せてくれるはず! 9月中旬からの新シーズンが心から待ち遠しいよ。
分析●安永聡太郎
取材・文●木之下潤
※取材は8月18日に行なっています。
【分析者プロフィール】
安永聡太郎(やすなが・そうたろう)
1976年生まれ。山口県出身。清水商業高校(現・静岡市立清水桜が丘高校)で全国高校サッカー選手権大会など6度の日本一を経験し、FIFAワールドユース(現U-20W杯)にも出場。高校卒業後、横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)に加入し、1年目から主力として活躍して優勝に貢献。スペインのレリダ、清水エスパルス、横浜F・マリノス、スペインのラシン・デ・フェロール、横浜F・マリノス、柏レイソルでプレーする。2016年シーズン途中からJ3のSC相模原の監督に就任。現在はサッカー解説者として様々なメディアで活躍中。