セリエA前半戦ベスト11の顔触れは?
最後に、セリエA前半戦のベストイレブンを選出した。
GK:ヴォイチェフ・シュチェスニー(ローマ)
至近距離からのシュート、ミドルシュートのいずれに対してもビッグセーブをしばしば見せただけでなく、ミスもほとんどなし。ローマの堅守を支えた。
DF:カリドゥ・クリバリ(ナポリ)
フィジカル能力の高さを武器にしつつ、ナポリの組織的なラインディフェンスの中で効果的に機能。ビルドアップや中盤への持ち上がりなどで、攻撃面でも小さくない貢献を見せた。
DF:コンスタンティノス・マノラス(ローマ)
スピードを活かしたリカバリーでピンチの芽を摘み取り、粘り強いマークで敵FWに仕事をさせない安定のパフォーマンスをコンスタントに見せた。今やセリエA屈指のCBだ。
DF:ジョルジョ・キエッリーニ(ユベントス)
故障欠場が5試合あったものの、出場した試合では鋭い飛び出しによるアンティチポと厳しいマークで、武闘派の雄として相変わらずの凄みを見せつけた。
MF:ホセ・マリア・カジェホン(ナポリ)
タイミングの良い走り込みで左からのクロスに大外から合わせる十八番の得点パターンは今シーズンも健在。プレッシングや献身的な帰陣など守備面の働きも見逃せない。
MF:サミ・ケディラ(ユベントス)
マルキージオが不在で、ピャニッチがフィットしないユーベの中盤にあってダイナミックな攻撃参加でしばしばフィニッシュに絡み、攻撃に厚みを加えた。守備でも常に計算できる存在だ。
MF:フランク・ケシエ(アタランタ)
前半戦最大のサプライズ。圧倒的なパワーと運動量でアタランタの中盤を活性化し、効果的な攻め上がりから6ゴール・2アシストを記録。攻守両面で躍進アタランタを支える。
MF:アレックス・サンドロ(ユベントス)
ウイングバックながら、サイドアタッカー並みの1対1突破力でユーベの攻撃に幅と奥行きをもたらす。相手の厚い守備に阻まれて中央を崩せない試合に、解決をもたらす場面をしばしば見せた。
FW:スソ(ミラン)
右サイドを起点に敵2ライン(DFとMF)間に入り込んで中盤からパスを引き出し、数多くの決定機を演出。チャンスメイクからフィニッシュで違いを作って5ゴール・6アシストと、ミランの意外な躍進の立役者となった。
FW:エディン・ゼコ(ローマ)
ポストプレーで攻撃の基準点となりつつ、1試合平均4.9本というリーグトップのシュート数から得点ランク2位の13ゴールを挙げる。低調極まりなかった1年目とは比較にならない活躍ぶりだ。
FW:アンドレア・ベロッティ(トリノ)
強靭なフィジカルを武器にハングリー精神溢れるアグレッシブなプレースタイルで、13ゴールを挙げて好調トリノを牽引。プレッシングでの貢献も含めて90分間を通して高いインテンシティーを保つ姿勢も素晴らしく、14ゴールで得点王のイカルディよりもその点を高く評価した。
文:片野道郎
【著者プロフィール】
1962年生まれ、宮城県仙台市出身。1995年からイタリア北部のアレッサンドリアに在住し、翻訳家兼ジャーナリストとして精力的に活動中だ。カルチョを文化として捉え、その営みを巡ってのフィールドワークを継続発展させている。『ワールドサッカーダイジェスト』誌では現役監督とのコラボレーションによる戦術解説や選手分析が好評を博す。
GK:ヴォイチェフ・シュチェスニー(ローマ)
至近距離からのシュート、ミドルシュートのいずれに対してもビッグセーブをしばしば見せただけでなく、ミスもほとんどなし。ローマの堅守を支えた。
DF:カリドゥ・クリバリ(ナポリ)
フィジカル能力の高さを武器にしつつ、ナポリの組織的なラインディフェンスの中で効果的に機能。ビルドアップや中盤への持ち上がりなどで、攻撃面でも小さくない貢献を見せた。
DF:コンスタンティノス・マノラス(ローマ)
スピードを活かしたリカバリーでピンチの芽を摘み取り、粘り強いマークで敵FWに仕事をさせない安定のパフォーマンスをコンスタントに見せた。今やセリエA屈指のCBだ。
DF:ジョルジョ・キエッリーニ(ユベントス)
故障欠場が5試合あったものの、出場した試合では鋭い飛び出しによるアンティチポと厳しいマークで、武闘派の雄として相変わらずの凄みを見せつけた。
MF:ホセ・マリア・カジェホン(ナポリ)
タイミングの良い走り込みで左からのクロスに大外から合わせる十八番の得点パターンは今シーズンも健在。プレッシングや献身的な帰陣など守備面の働きも見逃せない。
MF:サミ・ケディラ(ユベントス)
マルキージオが不在で、ピャニッチがフィットしないユーベの中盤にあってダイナミックな攻撃参加でしばしばフィニッシュに絡み、攻撃に厚みを加えた。守備でも常に計算できる存在だ。
MF:フランク・ケシエ(アタランタ)
前半戦最大のサプライズ。圧倒的なパワーと運動量でアタランタの中盤を活性化し、効果的な攻め上がりから6ゴール・2アシストを記録。攻守両面で躍進アタランタを支える。
MF:アレックス・サンドロ(ユベントス)
ウイングバックながら、サイドアタッカー並みの1対1突破力でユーベの攻撃に幅と奥行きをもたらす。相手の厚い守備に阻まれて中央を崩せない試合に、解決をもたらす場面をしばしば見せた。
FW:スソ(ミラン)
右サイドを起点に敵2ライン(DFとMF)間に入り込んで中盤からパスを引き出し、数多くの決定機を演出。チャンスメイクからフィニッシュで違いを作って5ゴール・6アシストと、ミランの意外な躍進の立役者となった。
FW:エディン・ゼコ(ローマ)
ポストプレーで攻撃の基準点となりつつ、1試合平均4.9本というリーグトップのシュート数から得点ランク2位の13ゴールを挙げる。低調極まりなかった1年目とは比較にならない活躍ぶりだ。
FW:アンドレア・ベロッティ(トリノ)
強靭なフィジカルを武器にハングリー精神溢れるアグレッシブなプレースタイルで、13ゴールを挙げて好調トリノを牽引。プレッシングでの貢献も含めて90分間を通して高いインテンシティーを保つ姿勢も素晴らしく、14ゴールで得点王のイカルディよりもその点を高く評価した。
文:片野道郎
【著者プロフィール】
1962年生まれ、宮城県仙台市出身。1995年からイタリア北部のアレッサンドリアに在住し、翻訳家兼ジャーナリストとして精力的に活動中だ。カルチョを文化として捉え、その営みを巡ってのフィールドワークを継続発展させている。『ワールドサッカーダイジェスト』誌では現役監督とのコラボレーションによる戦術解説や選手分析が好評を博す。