今のスタイルを貫くなら、第2戦、第3戦も先制されると苦しい戦いになる。

負けられない第2戦も、守備重視で入る形になるだろう。日本のスタイルが上手くハマれば問題はないけど、リードを許す展開となった時、果たしてリスクを冒して、攻撃に転じられるか。写真:JMPA/小倉直樹
今になって、7月30日(現地)のブラジル戦で見せた、日本の戦いぶりが悔やまれるよ。あの時は0-2の劣勢でも、日本は攻撃色を強めなかった。ビハインドの状況を想定し、「負けている状況からいかに攻めるか」にトライするべきだったんだ。
ナイジェリア戦の結果を受けて、都合良くそう言っているわけではないよ。僕はもともと、ブラジル戦後にその点について厳しく言及していたからからね。「意味が分からない」と。
アジアレベルでは耐えられた守備も、世界レベルでは、ただ後ろに人数を揃えるだけでは守り切れない。今のスタイルを貫くなら、第2戦、第3戦も先制されると苦しい戦いになるだろうね。
第1戦を落として、日本はもう後がない。第2戦に負ければ決勝トーナメント進出は絶望的、引き分けでも厳しい状況に変わりはない。
負けられない第2戦も、守備重視で入る形になるだろう。日本のスタイルが上手くハマれば問題はない。だけど、リードを許す展開となった時、果たしてリスクを冒して、攻撃に転じられるか。ここまでの戦いぶりを考えると……不安しかないよ。

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