この一戦は「大事な試合」だったはずだけど、興梠は今回、なんて言うのかな。
ナイジェリア戦では、オーバーエイジがまったく機能していなかった。興梠にしてもPKで決めただけで、さしたる存在感はなかったよ。CBの塩谷はPKを献上するし、左SBの藤春は何度も攻められていた。
7月30日(現地)のブラジル戦後、浦和の興梠は「今日の試合が大事なわけじゃない」と力説していたけど、このナイジェリア戦はどうだったの? この一戦は「大事な試合」だったはずだけど、今回はなんて言うのかな。
オーバーエイジ枠をフル活用したうえ、コンディション面で日本が圧倒的有利だと分かっていたはずなのに……。これだけのアドバンテージを活かせないなら、日本が試合当日に現地入りしても同じだったと思ってしまうよ。
だって、まるで日本も試合開始の6時間半前に会場入りしたように、終盤までコンディションの差がさして見えなかったからね。
今日のナイジェリア戦を見て、ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第2戦を思い出したよ。日本対ギリシャ戦で早々と相手がひとり退場し、数的優位になりながらも、日本はそのアドバンテージを活かせないままドローに終わった。
アドバンテージの活かし方が下手なのは、A代表も、五輪世代も同じ。日本の悪癖が出たね。仮にナイジェリアが万全の状態で日本戦を迎えていたら、2-0、3-0で完勝していただろう。しかも、体力を十分に温存しながら。無理して5点も6点も取る必要はないからね。
好条件が揃っても、勝てなかったのが現実だ。ひょっとすると、試合の2時間前に現地入りしたナイジェリアだったら、ぎりぎり勝てていたかもしれないね。