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新潟内定レフティCB稲村隼翔の改心。モチベ低下、勘違い、弱い自分。成長を促した2つのターニングポイント

カテゴリ:大学

安藤隆人

2023年09月02日

感謝の気持ちで「一歩ずつやっていきたい」

「人に言うには責任が伴う」ということの真の意味を知った稲村の言動は、ここから大きく変わった。自分を冷静に見つめ、ピッチ内外の立ち振る舞いも考えるようになった。

 これによりサッカー面では大胆さだけではなく、カバーリングや立ち位置などの、周りを見ながらチームにとってプラスになるプレーができるようになった。自分でもCBとしての安定感が増している手応えを感じるようになった。

 1部リーグに昇格した昨年はCBとして不動の存在となり、リーグ終了後には新潟ともう1つのJ2クラブからキャンプ参加のオファーが届いた。そしてキャンプ参加後には2つのクラブから正式オファーが届いた。

「今季の1部リーグが開幕する直前の3月の終わりに両方から正式オファーをいただいて、嬉しさ半分、『早いな』と驚き半分でした。信頼する井上監督と腹を割って色々話し合いました」
 
 モチベーションを落としてしまった中学、高校時代の自分。勘違いをしていた大学1年生の自分。周りにも見透かされていた『弱い自分』を理解したうえで、覚悟を持って決断を下したのだった。

「僕を信頼してくれて、いつも理解してくれている井上監督やスタッフ、仲間たちが東洋大にはいる。後ろの選手こそチームを勝たせる能力が必要だと思うので、それをきちんと大学で証明していきたい。目の前のことをしっかりとこなしながら、野望としてJリーグで活躍するという強い思いを持っていれば、自然と自分の行動、目線は高くなっていくと思うので、過去の自分を反省しながら、周りへの感謝の気持ちを持って一歩ずつやっていきたいと思います」

 もう慢心はない。東洋大にいる時は東洋大の選手として全力を尽くす、特別指定で新潟にいる時は新潟の選手として全力を尽くす。これからの1年半はこの切り替えをしながら、真摯にサッカーに向き合う。

 過去の自分に後悔しない人生と、自分にチャンスを与えてくれた人たちへの恩返しをする人生を歩んでいくという覚悟と共に。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
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