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新潟内定レフティCB稲村隼翔の改心。モチベ低下、勘違い、弱い自分。成長を促した2つのターニングポイント

カテゴリ:大学

安藤隆人

2023年09月02日

大学に入っても未熟で、幼かった

もう慢心はない。プロまでの1年半も真摯にサッカーと向き合う。写真:安藤隆人

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 居場所と理想像を見つけたことで、ここから稲村は大きく成長した。途中でトップチームに昇格し、プリンスリーグ関東の試合にも出場するようになると、高校3年生ではレギュラーに定着した。

 しかし、このタイミングで新型コロナの影響をもろに受けてしまった。試合はおろか、練習ができなくなった状況に陥った時、今でも後悔する『弱い自分』に直面した。

「コロナ禍になって大事な高3の時期を無駄にしてしまった印象があります。同級生の櫻井辰徳(徳島)や、CBコンビを組んでいた大野篤生(中央大)は、その時に自分で考えてやるべきことをやる努力をしていたのに、僕はやる気を少し失ってしまって、そこで何か努力するということを怠ってしまったんです」

 もちろん、全世界が苦しんだ未曾有の状況だけに、稲村の行動を怠慢として片付けることはできない。インターハイも中止となり、リーグ戦も夏すぎに1クールだけ開催。選手権も開催できるかどうか分からなかった状況で、彼のようにモチベーションを奪われた選手はかなり多い。

 だが、そのなかでも目標をぶらさずに努力を続けた選手がいることも事実。稲村は、小さい頃から目標にしていた『プロサッカー選手になる』という夢に対して、漠然とした行動を取ってしまった。

「不完全燃焼というか、最後は惰性で高校サッカーを終えてしまった」と語るように、選手権予選準々決勝で桐生一に敗れるなど、結果を残せないまま稲村の高校サッカーは幕を閉じた。

 しかし、そのなかでも東洋大は彼を高く評価し、熱心なラブコールを送ってくれた。その熱意に押されて東洋大に進学すると、1年の時からCBとしてトップチームに引き上げてもらった。
 
 もっとも、大学に入ってからも高校時代の反省が活かしきれず、まだ人間性という面で未熟で、幼かった。

「今思うと、正直、現実が見えていませんでした。センターバックとして一番重要な冷静になるべきところで、気持ちが先走ったプレーをして、周りに迷惑をかけているのにもかかわらず、『俺は早いうちにプロになって、Jリーグでプレーしたい』と周りに吹聴していたんです。

 トップチームにいるのに、試合に出させてもらえない理由はまさにそこにあったのですが、気付くどころか『何で出られないんだ』と愚痴を周りにこぼしていた。本当に増長していたと思います」

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