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新潟内定レフティCB稲村隼翔の改心。モチベ低下、勘違い、弱い自分。成長を促した2つのターニングポイント

カテゴリ:大学

安藤隆人

2023年09月02日

高2でCBにコンバート

自身と同じ左CBの千葉は、稲村にとって大きな存在。「僕に足りないものを持っている人」。写真:鈴木颯太朗

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 東京都出身の稲村は中学時代、FC東京U-15深川でプレー。当時はCBではなく、左サイドハーフ、SBなどでプレーしていた彼は、中学3年生になってもベンチ外の時期が多かった。

 夏の日本クラブユース選手権U-15では全4試合でベンチ入りを果たすも、出場は初戦で3点のリードを奪ってからのわずか2分程度のみで終わると、優勝した高円宮杯全日本U-15サッカー選手権大会では、準決勝と決勝戦だけベンチ入りしたが、ピッチに立つことはなかった。

「同期には安田虎士朗(栃木)、常盤亨太(明治大)、熊倉匠(立正大)、安斎颯馬(早稲田大、FC東京内定)、梶浦勇輝(金沢)、野澤零温(松本)らがいて、普通のスポーツ少年団出身の僕が試合に出るのは難しいと思っていましたし、逆にそこから這い上がってやろうという気持ちが少なかった」

 U-18への昇格ができないのも当然だった。もちろん悔しさはあったが、その当時は悔しさを自己成長にぶつけるという発想はなかなか持てなかった。

 だが、運もあった。日本クラブユース選手権の2分程度のプレーを、前橋育英高のスタッフが見てくれていたことで、同高から声がかかった。

「高校サッカーに進んで選手権に出たいと思っていたので、あの強豪の前橋育英から『進路が決まっていないなら、ぜひうちで』と言ってくださったのは本当に嬉しかった。もちろん推薦と言っても、他の同級生と比べると期待値はそんなに高くなかったと思います。『拾ってもらった』というのが正しい表現だと思います」
 
 前橋育英に進んだことで、稲村はまず1つの大きなターニングポイントを迎えた。高2の夏にボランチ、サイドハーフ、SBを転々としていた状況からCBへとコンバートされたのだった。

「これまではポジションがコロコロ変わっていて、自分の特徴は何なのか、どういう選手なのかを把握しないまま時間が過ぎてしまっていた。でも、Bチームの試合でセンターバックにコンバートさせてもらってからは、『自分の居場所はここかもしれない』と思えるようになったんです」

 当時のスタッフ間で、左利きでかつサイズのある稲村をどう活用するかと議論がなされ、その結果、「お前は角田涼太朗のプレーを参考にしろ」と山田耕介監督に言われたように、CBにその特性を見出されたのだった。

 ちょうど稲村が中学3年生の時に、選手権優勝チームの左CBだった角田。大きなインパクトも残っていただけに、すぐに自分が目ざすべき選手像が明らかになった。

「左足で縦パスを入れたり、対角のボールを蹴ったりすることがよりスムーズにできたので、『これが自分の武器になるかもしれない』と手応えを感じるようになりました」

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