昇格レースへ巻き返しを期すJ2のキーマンたち
選手層・成熟度で分がある磐田に比べると、ともにJ1昇格を争う松本山雅FCにはやや不安も残る。だが、昨季途中に大分トリニータから赴いた佐藤和弘のゲームメイク力と攻撃センスがいかんなく発揮されれば、2位以内への躍進の可能性もゼロではない。6日の広島戦、9日の清水戦では、ともにキャプテンマークを巻いてプレー。高い技術と戦術眼でチームを確実に統率していた。
「キャプテンはまだ決まってないですけど、柴田(峡)監督から指名されるようにならなければいけない。山雅の攻撃リズムを作るのは自分だと思っているし、味方を生かすも殺すも自分次第。試合に負けたら『俺のせい』と思うくらいの責任感を感じながら戦いたいですね。前線と距離感がまだ遠いんで、そこを修正しながらやらないといけないし、自分自身もミドルシュートを増やさないと。今年は5点くらい取れればと思っています」と本人も大黒柱の自覚を持って、鹿児島キャンプにのぞんでいるという。
これまでJ3のツエーゲン金沢を皮切りに、水戸ホーリーホック、ヴァンフォーレ甲府とJ2を渡り歩き、辿り着いたJ1大分では出場機会に恵まれなかった。だからこそ、松本山雅で再びJ1への挑戦権を得たいという気持ちは強いはず。今こそ雑草魂を示す時だ。
ラストの1人は、松本山雅と2月28日の開幕戦で激突するレノファ山口のエースFW高井和馬だ。昨季J2では、全42試合に出場し、11ゴールとプロ入り後、最高の実績を残した。他クラブからのオファーもあったが、今季は山口残留を決断。目下、4-4-2でチーム構築中の渡邉晋新監督体制でも最大の得点源としてフル稼働するつもりだ。
「ナベさんとも話して、本当に必要としてくれたので『また山口でやろう』と覚悟を決めて今季に挑んでいます。J1昇格するチームには絶対的エースがいる。僕自身も15~20点を取れる選手にならないといけない。そのチャンスは来ているので、全部決められれば達成できると思います。ただ、僕はゴールだけにはこだわっていない。アシストも同じ価値だと思っているので、それを意識して上のレベルに行きたい」と本人も士気を高めている。
今季J2は4チームが降格。昨季のような低迷は許されない。チーム浮沈のカギを握るのはやはりこの男しかいない。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
「キャプテンはまだ決まってないですけど、柴田(峡)監督から指名されるようにならなければいけない。山雅の攻撃リズムを作るのは自分だと思っているし、味方を生かすも殺すも自分次第。試合に負けたら『俺のせい』と思うくらいの責任感を感じながら戦いたいですね。前線と距離感がまだ遠いんで、そこを修正しながらやらないといけないし、自分自身もミドルシュートを増やさないと。今年は5点くらい取れればと思っています」と本人も大黒柱の自覚を持って、鹿児島キャンプにのぞんでいるという。
これまでJ3のツエーゲン金沢を皮切りに、水戸ホーリーホック、ヴァンフォーレ甲府とJ2を渡り歩き、辿り着いたJ1大分では出場機会に恵まれなかった。だからこそ、松本山雅で再びJ1への挑戦権を得たいという気持ちは強いはず。今こそ雑草魂を示す時だ。
ラストの1人は、松本山雅と2月28日の開幕戦で激突するレノファ山口のエースFW高井和馬だ。昨季J2では、全42試合に出場し、11ゴールとプロ入り後、最高の実績を残した。他クラブからのオファーもあったが、今季は山口残留を決断。目下、4-4-2でチーム構築中の渡邉晋新監督体制でも最大の得点源としてフル稼働するつもりだ。
「ナベさんとも話して、本当に必要としてくれたので『また山口でやろう』と覚悟を決めて今季に挑んでいます。J1昇格するチームには絶対的エースがいる。僕自身も15~20点を取れる選手にならないといけない。そのチャンスは来ているので、全部決められれば達成できると思います。ただ、僕はゴールだけにはこだわっていない。アシストも同じ価値だと思っているので、それを意識して上のレベルに行きたい」と本人も士気を高めている。
今季J2は4チームが降格。昨季のような低迷は許されない。チーム浮沈のカギを握るのはやはりこの男しかいない。
取材・文●元川悦子(フリーライター)