タジキスタン戦で先発もあるか!? 成長著しいCB畠中槙之輔が渇望する「ステップアップ」

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年10月13日

ここまでは遠回りしたかもしれないが…

現状の森保ジャパンでは吉田や冨安、昌子、植田らがライバルに。CBでは唯一の国内組として、意地を見せたい。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 その次なるステップのひとつに、J1のリーグタイトル獲得はカウントされるはず。上位陣との勝点差を見ても、逆転優勝は現実的な目標に掲げることができる。

 アンジェ・ポステコグルー監督率いる横浜は、高い得点力で勝点を積み上げてきた攻撃特化型のチームだ。だからこそ、DFのパフォーマンスが重要になってくるとも言える。チームとして失点数は少なくないが、それをひとつでも減らせれば、その分、勝利の確率はグッと高まる。

 敵陣でのプレータイムを増やすために、チームの重心は前目に設定。つまり自陣にはそれなりにスペースができてしまうが、CBの畠中はそこまで心配はしていない。

「うちのサッカーは“裏”が空いているから、相手はシンプルにそこを狙ってきますよね。でも、CBの相方のチアゴ(・マルチンス)もめちゃくちゃ足が速いし、GKのパギ(朴一圭)も果敢に前に出てきてくれる。だから、スペースが空いているように見えるけど、実際にそこにパスを通すとなると、相当に精度が高くないと通らないと思う」

 GKを含めた守備陣の信頼関係は揺るぎない。「裏に蹴られても、カバーしてくれる人がいる。だから自分たちも前に強く行ける」。よしんば危ない場面を作られても、「もちろん、そこは準備しているので。すぐに対応できる」と頼もしい。

 守備の要として最終ラインを取り仕切り、正確にボールをつないでポゼッションを支え、自慢の縦パスでゴールチャンスをお膳立てする。畠中に課せられたタスクは、攻守両面で多様かつ重要だ。
 
 ここまでの道のりを振り返れば、もしかしたら遠回りだったかもしれない。9月某日、練習が終わってもピッチに残る若手に視線を向けながら、瞼の裏には数年前の自分を浮かべ、畠中は静かに言葉を紡ぐ。

「昔は、ふてくされていた部分はあったと思います。でも、その時間はもったいなかったなって。今の(渡辺)皓太とか(遠藤)渓太とか、彼らぐらいの年齢の時、自分は試合にほとんど出られていなかった。若い時にJ1で出られるなんて、すごく羨ましくて。あの時の自分は、もっとやれることがあったんじゃないかって。そういう後悔はありますね」

 その遅れは、間違いなく取り戻した。今やJ1で優勝を狙えるクラブでレギュラーを任され、日本代表の肩書も持つ。周回遅れのランナーが、先頭集団に追いつこうとしている。あともう少し。さらにスピードを上げて、力強く走り続けるだけだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
※本記事は、サッカーダイジェスト10月24日号(10月10日発売)掲載の記事に加筆修正したもの。
 
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