タジキスタン戦で先発もあるか!? 成長著しいCB畠中槙之輔が渇望する「ステップアップ」

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2019年10月13日

「それでは遅い」と、横浜への完全移籍を決断

今季の横浜では不動のレギュラーとして攻守両面でフル稼働。持ち前の配給力でチームの攻撃サッカーを後方から支えている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 迎えた18年シーズン。冒頭で記したように、畠中は焦っていた。中島が、三竿が、自分とは異なるステージで活躍を見せている。同い年の安西幸輝はこの年、鹿島アントラーズに移籍し、タイトルを義務付けられている国内随一の常勝軍団でレギュラーに定着しつつあった。

 だけど、自分は……。

 結果的に、畠中はシーズン途中の8月に、J1の横浜F・マリノスに完全移籍を果たす。「18年シーズンを終えてから移籍しても遅くはないっていう人もいたかと思うんですけど、自分はそれでは遅いと思った」

 東京Vでのレギュラーの座を手放してでも、少しでも早く上のカテゴリーに行って、自分の力を試したかった。そこで揉まれて、成長したかった。そうしなければ「間違いなく取り残されると思った」からだ。

 横浜での1年目はベンチに控えることのほうが多かった。ただ今となっては「あの時の判断は間違いではなかったと思う」。今季は28節終了時点で、チームで唯一の全試合フルタイム出場中で、不動のCBとしてフル稼働している。さらに、コロンビア、ボリビアと対戦する日本代表の3月シリーズで代表初選出、ボリビア戦で代表デビューを飾った。

 大きな飛躍を遂げようとしている今季について、畠中は開幕前に「想像もしていなかった」という。

「クラブでスタメンを取れるかどうかも定かではなかったし。でも、ふたを開けたら、こういう立場でやらせてもらえていて。なにより、大きな怪我なくプレーできているのも幸せなこと。すごく充実しています」
 
 もっとも、日本代表に関しては、“予想外”だったようだ。

「今年中には(日本代表に)呼ばれたいとは思っていましたけど、まさかあのタイミングとは……。だって、あの時点でまだ、たぶんJ1でトータル10試合も出ていなかったはず。浮足立つじゃないけど、不安ではありましたね」

 ただ、3月シリーズに続き、その後も森保ジャパンには招集され続けている。本人も「慣れてはきました」と語るが、満足はしていない。

「自分が良い選手だとは全然思っていない。もっと成長できるはずだし、逆に言えば、まだまだ足りないところだらけということ」

 そう自らを客観視している畠中は、「そろそろ、またステップアップしたいですね」と意欲的だ。
 
【関連記事】
【モンゴル戦|動画&記事一覧】解説:セルジオ越後、釜本邦茂、金田喜稔、採点&寸評、プレー分析、各国メディアの評価、PHOTOギャラリーetc.
「正直、チャレンジしてみたい」代表初招集、畠中槙之輔の心をくすぐった欧州組との会話
【横浜】「SBに下げても――」アタッカー遠藤渓太の成長と気概が感じられたワンプレー
【横浜担当コラム】「点」と「点」が「線」にならず…歯がゆさを感じる完敗
【横浜】喜田拓也が言う先制点の「ちっちゃい差」に、攻撃の“凄み”が凝縮されている

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ