【連載・東京2020】杉岡大暉/中編「“超高校級”DFが、プロに入って味わった困難」

カテゴリ:日本代表

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年09月06日

「自信はなかった。僕に出来るのかなって」

プロではウイングバックにコンバート。初の苦労を語ってくれた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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――さらにプロになってからの大きな変化が、左ウイングバックへのポジションチェンジ。大きなチャレンジだったと思いますが、やってみてどうでしたか?
「初めは当然戸惑いがありました。高校時代までのプレースタイルではまったく予想もしていなかったポジションでしたし。でも、曺さんのおかげで、自分のベストなポジションを発掘できたのかなって今は思います」
 
――プレーの幅は広がったのでは?
「そうですね。CBをやっていた高校時代よりもクロスの回数は多いですから。それに足が遅かったという不安も、今はもうなくなって、自分の可能性を広げられました」
 
――プロに入った時も、スピードにコンプレックスがあったのですか?
「自信はなかったです。ほらサイドのポジションってやっぱりスピードがある選手がやるところじゃないですか。僕に出来るのかなって」

――足の遅さを克服するために、誰よりも遅くまで自主練をしたり、すごく負けず嫌いなんでしょうね。
「そうですね。あまり人と比べるのは良くないですけど、でも、“他の人より”という気持ちは大きいです」
 
───◆───◆───
 
 9月13日にお届けする後編では、大きな影響を受けた曺貴裁監督への信頼、コパ・アメリカで得た刺激、今後の代表でのビジョンを話してもらっている。

PROFILE
杉岡大暉/すぎおか・だいき/1998年9月8日生まれ、東京都出身。182㌢・75㌔。レジスタFC―FC東京U-15深川―市立船橋高―湘南。超エリート校・市立船橋高で研鑽を積み、3年次にはキャプテンを担うと、インターハイで日本一に輝く。湘南でスタートさせたプロキャリアでは、ルーキーイヤーにJ2制覇、翌年にルヴァンカップ優勝を経験。今年6月に開催されたコパ・アメリカでは初めてA代表に選出された。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
 
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