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【連載・東京2020】杉岡大暉/前編「正直もう戻りたくない高校生活。入学当初に抱えていたコンプレックスは…」

カテゴリ:連載・コラム

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年08月30日

「『真面目に、謙虚に、ひたむきに』。その意識で日々を過ごしてきた」

ピッチ外でも真面目だ。インタビューにも真摯に応える。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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――とはいえ、高校時代には誘惑が多かったはずです。他の子は遊んだり、バイトしたり。それを見て羨ましいとは思わなかったのですか?
「なかったですね。それよりも部活で結果を残したほうが恰好いいなと思っていたので」
 
――オフはあったのですか?
「週に1回はありましたけど、ほとんど家で寝ていましたね。たまに元気があれば、サッカー部の人と遊ぶくらい」
 
――そのひたむきさはどこから生まれているのですか? 今もそういう意識がうかがえます。
「『真面目に、謙虚に、ひたむきに』というのが市船のスローガンだったのですが、それを意識して日々やってきたからかなと。今のプレーにもその姿勢が出ているのかもしれません」
 
――その姿勢だったからこそ、高校で飛躍的に伸びたのですね。実際に成長している手応えは感じていた?
「はい。学年を上がっていくごとに」
 
――具体的にはどこに?
「高校に入った当初はすごく足が遅くて。でも2年、3年と上がっていくにつれて、そのコンプレックスをあまり感じなくなってきた。トレーニングをしていたおかげで、あまり相手に対して負けなくなっていきましたね。それに技術も身についていきましたし」
 
――3年次の選手権やインターハイを見ていても対人能力の高さは際立っていました。やられる気はしなかったのでは?
「そうですね。3年の時には自信がありました」
 
――高校時代に周りと違うと思っていた点は?
「特に技術的に秀でていたとは思っていないんですけど、左利きというのは大きなメリットでした。1年生の早い段階で試合に出られたのも、左利きでサイズがあることを買ってもらったからです。それまでは特別キックが上手いほうではなかったし、左利きの価値を感じていなかったですけど、高校に入って、監督がそれを評価してくれて、改めて気づいたポイントでした」
 
───◆───◆───
 
 9月6日にお届けする中編では、インターハイでは日本一にも輝いた高校時代に学んだもの、湘南への入団を決めた理由、プロに入り初めて痛感した駆け引きの難しさを話してもらっている。
 
PROFILE
杉岡大暉/すぎおか・だいき/1998年9月8日生まれ、東京都出身。182㌢・75㌔。レジスタFC―FC東京U-15深川―市立船橋高―湘南。超エリート校・市立船橋高で研鑽を積み、3年次にはキャプテンを担うと、インターハイで日本一に輝く。湘南でスタートさせたプロキャリアでは、ルーキーイヤーにJ2制覇、翌年にルヴァンカップ優勝を経験。今年6月に開催されたコパ・アメリカでは初めてA代表に選出された。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
 
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