【モンテディオ山形秘話】栗山直樹と熊本雄太が明かす“堅守の理由”

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2019年07月29日

自動昇格を勝ち取るためのポイントは?

終始リラックスしたムードでインタビューに答えてくれた栗山(左)と熊本(右)。写真:徳原隆元

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──チームの順位を気にする瞬間はありますか?
 
栗山 じゃあ、クマから答えて。
 
熊本 気にならないことはないです。ただ、すごく意識しているかと言われればそうではありません。目の前の試合に集中するだけです。
 
栗山 (順位については)全然と言っていいほど気にならない。首位争いを演じているから心境的な何かを感じると思っていましたが、ないんですよね。最下位のチームとの試合だろうが、首位攻防戦だろうが、テンションは変わりません。それがなぜかは分かりませんが。正直、J2リーグはどのチームも強い。その時の順位はあまり関係ありません。勝負を分けるのは本当にちょっとしたところなので、少しでも気を抜いたらやられます」
 
──自動昇格(2位以内)を勝ち取るためのポイントは?
 
栗山 ありすぎて、難しい。クマの答を聞きたいです。
 
熊本 自分たちが積み上げてきたものを試合で100パーセント出せるか。それさえできれば負けないと監督も言っているので、少なくとも心身のコンディションは整えてゲームに臨みたいです。
 
栗山 押し込まれる時間帯を減らすことができるかがひとつの鍵です。夏場の戦いで劣勢を強いられると体力的にも厳しい。なので、ボールを握る時間帯を長くしないと破綻をきたす恐れがあります。きっとハードワークだけでは勝てませんから、しっかりとしたビルドアップからゴールに迫るシーンをもっと増やしたいです。
 
──最後に、サポーターへのメッセージをお願いします。
 
熊本 アウェーでもたくさんの人が応援しにきてくれるので、その期待に応えないといけません。皆さんの声援は大きなパワーになっていますし、結果で恩返ししたいです。
 
栗山 チームスローガンにあるように、どれだけ“一丸”となれるか。サポーターの皆さんも選手たちと同じ気持ちで戦ってほしい。それで結果が出ればみんなで喜べます。まずは夏場の戦いを乗り切るために、サポーターの皆さんもギアをもう一段階上げてもらえると嬉しいです。
 
取材・文●白鳥和洋(本誌編集長)
 
プロフィール
くりやま・なおき/1990年12月8日生まれ、静岡県出身。180センチ・77キロ。東豊田SSS-キューズFC-清水東高-専修大-千葉-町田-千葉-山形。12年3月のデンソーカップ日韓大学定期戦で全日本大学選抜のキャプテンを務め、その試合のMVPに輝いたDF。千葉、町田を経て加入した山形では昨季に主力級の活躍を見せ、今季は副主将の重責を担う。3バックの要として不可欠な戦力だ。
 
プロフィール
くまもと・ゆうた/1995年7月18日生まれ、福岡県出身。186センチ・83キロ。川崎FC-東福岡高-早稲田大-山形。Jリーグ初出場は18年3月11日の熊本戦(J2・3節)で、初得点は19年3月24日の琉球戦(J2・5節)。積極果敢なオーバーラップからアシストやゴールを決めるアグレッシブなDFで、昨季に続き今季もレギュラーの座を守っている。タフなディフェンスにも定評が。
 
 

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