【モンテディオ山形秘話】栗山直樹と熊本雄太が明かす“堅守の理由”

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2019年07月29日

「ヘッドは強いし、クリさんから見習うべき点は多い」(熊本)

3バックの最終ラインで粘り強く戦う栗山(左)と熊本(右)が、チームの現状などについて語ってくれた。写真:徳原隆元

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 今季の山形で特筆すべきは鉄壁の守備。押し込まれる展開を強いられても慌てず、機を見た攻撃でゴールを奪い、最終的に勝利を飾れているのはちょっとやそっとでは崩れないディフェンスのおかげでもあり、その意味で3バックを形成している栗山直樹、熊本雄太、松本怜大のチームへの貢献度は計り知れない。
 
 松本怜大がコンディション不良というタイミングで今回の対談に応じてくれたのが、ディフェンスリーダーの栗山と、プロ2年目ながら主力を担う熊本だ。ふたりが語る堅守の秘密とは?

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──ともに最終ラインでプレーしていますが、互いの印象は?
 
栗山 初対面の時は大人しい印象でしたが、徐々に自分を出してきたというか、今年はピッチでも私生活でも確かな存在感を示しています。
 
熊本 クリくんは最初から存在感がありましたね。リーダーシップを取っていて、さすがディフェンスリーダーという感じでした。
 
──キャプテンの山田(拓巳)選手にふたりの印象を訊きました。栗山選手については「チームに不可欠な存在で、頼りにしている」と。
 
栗山 (照れくさそうな表情で)何を言っているか分からない(笑)。
 
熊本 本当、不可欠です‼
 
栗山 そんなことはないって。他のチームメイトからもそう言われることがあるけど、正直、ピンとこない。今でも紅白戦のメンバー分けの時に緊張するし。「レギュラー組のほうに自分の名前はあるかな?」って。
 
──そう言いますが、昨季の活躍(J2の36試合に出場して3得点)は素晴らしかったです。
 
栗山 う~ん、ピンときませんねえ(笑)。そこまで良いプレーをした感覚がありません。木山(隆之)監督が辛抱強く使ってくれたおかげで経験は積めましたが。
 
熊本 いや、素晴らしかったですよ。ヘッドは強いし、身体も張れる。見習うべき点は多いです。
 
──熊本選手には山田選手からこんなメッセージが。「ルーキーイヤーの昨季から試合に出ているけど、調子に乗って変な方向に行かないように」と。
 
熊本 調子に乗ることはないです‼
 
──山田選手は「俺のことをなめているしなあ」とも言っていました。
 
熊本 ヤマさんはいじりやすい。でもだからといって、なめているわけではないです。たぶん……。
 
──栗山選手のことはいじらない?
 
栗山 結構いじられます。
 
熊本 まあ、いじってます(笑)。
 
──熊本選手はいじり役なんですね。
 
栗山 いや、基本的にはいじられ役です。
 
熊本 そうなんですけど、タイミングを見ていじる側に回ります。
 
栗山 ぼそって言いながら、あとで先輩に「いじってんじゃねーよ」って怒られるタイプです。みんなに可愛がられていますよ。
 
──栗山選手はいじる側?
 
栗山 いじり、いじられ、です。みんながそんな感じだし、雰囲気は良いですよ。
 
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