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【連載・東京2020】岩崎悠人/中編「人生を変えた京都橘高での3年間。巡り合った恩師との出会い」

カテゴリ:日本代表

松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

2019年05月10日

仲間なくして高校サッカーは語れない――。岩崎が明かす自身を支えた友の存在

今でも高校時代の仲間と交流を続けている岩崎。サッカー部だけではなく、他の部活動からも大いに刺激をもらっていたという。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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――仲間と全力で戦えた日々は財産だったのではないでしょうか。
色んな選手や仲間と一緒にサッカーができた。その時間は楽しかったですね。良い経験になりましたね。だからこそ、「やらなきゃ」と思えるのは、当時の仲間たちがいたからなんです。(当時のチームメイトである堤原)翼もプロを目指して京都産業大で努力を続けています。ほかの部員も仕事や大学で頑張っている。そして、京都橘は色んな部活動が強かった。吹奏楽やバレー部。様々なところから刺激をもらっていたので、色んな人に支えられていたんです。だからこそ、頑張れていたんだと今は感じていますね。
 
――仲間のために戦う想いが自分を支えていたと。
そうですね。サッカーは11人しか出られないですし。選手権の府予選準決勝で東山に先制されて、負けるかもと思った時はやっぱり仲間のことが頭に浮かびました。その試合の後半にボレーシュートで得点を取ったのですが、想いが溢れて泣きましたね(笑)。あの時も応援をしてくれている3年生がスタンドにいて、それを見たら涙が出てきました。そのおかげで後半に3点取れて勝てたと思っています。なので、自分ひとりでサッカーはできない。今もそれは頭にあります。高校サッカーは本当に学べた時間で、感謝しかないんですよね。
 
───◆───◆───
 
 岩崎は高校サッカーで最高の結果を残せたわけではない。だが、仲間のために戦う意義を学び、ライバルたちと大舞台で真っ向勝負を挑んだ時間は特別だった。何事にも変え難く、今もなお、脳裏に深く刻まれている。
 
 充実の3年間を過ごし、岩崎はプロの舞台へと進む。選んだクラブはJ2の京都。ここで出会ったのが、日本を代表するセンターバックだ。田中マルクス闘莉王――。稀代の名DFから岩崎はピッチ内外で何を学んだのか。それは今にどう生かされているのか。
 
 そして、何より触れなければいけない話が、来年に迫った東京五輪だ。2年前のU-20ワールドカップで味わった悔しさは、今も忘れていない。5月13日にお届けする後編では、待ち焦がれた大舞台への想いをお届けする。
 
PROFILE
岩崎悠人/いわさき・ゆうと/1998年6月11日生まれ、滋賀県出身。172㌢・69㌔。金城JFC―JFAアカデミー福島U-15―彦根中央中―京都橘高―京都―札幌。J1通算4試合・0得点(5月10日時点)。J2通算68試合・3得点。京都橘高では1年次から活躍。同年には選手権ベスト8を経験した。卒業後は京都に加入。1年目からレギュラーとして活躍し、プロ3年目を迎えた今季から札幌でプレーをしている。世代別代表の常連であり、2017年のU-20ワールドカップにも出場。20年の東京五輪でも活躍が期待される有望株だ。
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