【インタビュー】手倉森誠U-21日本代表監督「五輪世代に求めるのは柔軟性と割り切り」

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2014年07月30日

みんなを巻き込みたい。そういうスタンスでオリンピックを目指す。

手倉森監督は「代表の強化には、各所属クラブを巻き込んでいくべき」と語る。(C) SOCCER DIGEST

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――リオ五輪予選を兼ねるAFC U-22選手権は、一次予選も本大会も集中開催となります。これまではホーム&アウェー形式で、一定期間、戦いながらチーム強化につなげられたと思いますが、真剣勝負の場が限られている今予選では、どのようなビジョンで臨むのでしょうか?
「なによりもまずは、所属クラブで試合に絡むように促していくなかで、各クラブで代表活動から戻ってきた選手には、代表候補なんだという立場に対しても、彼らがその意識を強く持てるよう、厳しく教育してほしいと思っています。強化担当者会議の場でも、改めて私の考えを話させてもらいました。『私だけがこのU-21代表を強くするわけではないし、ここにいる皆さんと一緒になって代表選手を育てていきたい』というようなことも伝えました。日の丸を背負って戦っている選手たちが逞しく成長するためには、所属クラブが一番の厳しさを持って、日々接することがなによりも重要だと考えています」
 
――当事者意識を皆が持つべきだ、ということですね?
「私はみんなを巻き込みたいと思っているんですよ。そういうスタンスでこのチームを作っていき、オリンピックを目指したい。代表に選ばれたから自分たちだけがパワーを出していればいいっていうものではない。誰かのパワーももらいながら強くなっていく。結局、そうした流れが、最終的には日本サッカーのためになると思うんです」
 
――具体的な強化策としてはどのような考えをお持ちですか?
「今のU-21世代は、U-20ワールドカップの出場を逃し、世界大会を経験できていない。それだけに、どれだけ国際経験を積ませるかも大事になってくる。だからできるだけ多くの国際試合を組んであげたい。一案としては、欧州ではすでに取り組まれていますが、国際AマッチデーにA代表が試合をする時、U-21代表も一緒に試合ができれば理想的です。今すぐには難しそうなので、今後実現できればと考えています。また今年に関しては、9月に韓国でのアジア競技大会に出場しますが、その後にどこかのタイミングで、海外遠征ができればと思っています。年末にかけては、日本サッカー界のカレンダーを見ても、スケジュール的に厳しいのは重々承知していますが、皆さんの協力を仰いで、なんとか可能性を見出していって、こちらもぜひ実現させたい」
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