いまさら聞けない「移籍市場の用語&ルール」。FFPって? 労働許可証って?

カテゴリ:移籍情報

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2017年06月02日

“あるルール”が6部クラブに莫大な金をもたらす。

2015年の夏にマンチェスター・Uに移籍したマルシアル。その際に発生した移籍金は6部クラブを救うこととなった。 (C) Getty Images

画像を見る

【連帯貢献金】
 移籍が成立した際に、その選手を育成したクラブが受け取れる報奨金。具体的には移籍先のクラブから、当該選手が12~23歳に在籍したクラブに支払われる。
 
 満額は移籍金の5%で、12~16歳に在籍したクラブが、所属年数×移籍金の0.25%、16~23歳までに在籍したクラブが、所属年数×移籍金の0.5%を受領できる。01年よりFIFAが導入した。
 
 例えば、15年夏にアントニー・マルシアルが約70億円の移籍金でモナコからマンチェスター・Uへ移籍した際、このフランス代表FWが6~14歳まで所属していた6部のCOレ・ジュリスに、高額の連帯貢献金が支払われ話題となった。その額は、3年(12~14歳までの在籍期間)×70億円×0.25%=5250万円。これは、クラブの年間予算の4~5倍だった。
 
 
【ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)】
 クラブ経営の健全化・安定化を義務づけ、財政破綻を未然に予防するための仕組み。
 
 UEFAがクラブの経営収支を審査し、支出が収入を大きく上回っているクラブには、罰金、補強予算制限、CL、ELへの選手登録制限や出場資格剥奪などのペナルティーが科される。2000年代初めからフィオレンティーナやナポリ、ポーツマスなど経営破綻するチームが増えたのを受けて、11-12シーズンからスタートした。
 
 14年に厳しい処分を受けたのが、ともにオーナーが莫大な資金を投じて急激にチームを強化していったパリSGとマンチェスター・Cだ。
 
 罰金6000万ユーロ(約72億円)、CLへの選手登録制限(通常より4人少ない21人まで)、14-15シーズンの選手獲得予算制限=6000万ユーロ(夏・冬の移籍期間合計)という重いペナルティーだった。
 
 
【メディカルチェック】
 クラブが獲得しようとする選手の健康状態や怪我の有無、過去の故障歴などを調べる事前検査。各クラブによって診断基準は異なる。
 
 検査に引っかかり契約が破談になるケースがしばしばあり、インテルのダビデ・サントンは16年夏、ナポリとウェストハムのメディカルチェックをどちらもクリアできず、結局残留した。
【関連記事】
CL決勝を裁くのは「世紀の大誤審」を犯したドイツ人…正直不安なそのジャッジ力とは?
【CL決勝|注目のマッチアップ】ブッフォンは天敵C・ロナウドに雪辱なるか? ブラジルが誇る名SBの攻防も必見!
本田圭佑が「現時点で満足できるオファーもない。日本復帰は…」と新天地に言及
アトレティコは今夏も補強禁止! グリエーズマン移籍はどうなる?
ライオラ代理人が吠える!「ドンナルンマはGKのマラドーナ」「カネに興味はない」「パリ移籍でイブラは…」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ