【欧州カップ戦の出場規定】
　同一シーズンに、異なるクラブで同じ欧州カップ戦に出場するのを禁じた規約。チャンピオンズ・リーグ（CL）やヨーロッパリーグ（EL）に出場した選手がシーズン中に移籍した場合、同じ大会には別のチームの選手として出場できない（予選やプレーオフは除く）。
 
　違うコンペティションであれば登録できるが、各チームひとりのみ。2017年１月にリヨンに移籍したメンフィス・ デパイは、マンチェスター・UでELに出場していたため、登録できなかった。
 
 
【ボスマンプレーヤー】
　所属クラブとの契約が満了したプレーヤー。フリーエージェントとなるため、移籍金ゼロ で他のクラブと契約できる。契約が満了した選手の移籍の自由を認めた1995年の「ボスマン判決」にちなむ。
 
◆今夏にボスマンプレーヤーとなる主な選手
・ズラタン・イブラヒモビッチ（マンチェスター・U／35歳）
・フランチェスコ・トッティ（ローマ／40歳）
・チアゴ・モッタ（パリSG／34歳）
・フェルナンド・トーレス（A・マドリー／33歳）
・ヘスス・ナバス（マンチェスター・C／31歳）
・ガエル・クリシ（マンチェスター・C／31歳）
・ルーカス・レイバ（リバプール／30歳）
・本田圭佑（ミラン／30歳）
・マリオ・バロテッリ（ニース／26歳）
・セアド・コラシナツ（シャルケ／23歳）
 
 
【ホーム・グロウン・ルール】
　イングランド人選手の成長を促すために設けられたプレミアリーグ特有のルール。トップチームの登録選手（最大25人）のうち８人は、21歳の誕生日までに最低３シーズン、あるいは36か月間、イングランドもしくはウェールズのクラブに在籍した選手でなければならない。国籍や登録時の年齢は問わない。
 
　８人に満たない場合は、その分登録できる人数が少なくなる。10-11シーズンからの導入を機に、イングランド人選手の価値が高まり、争奪戦が激しくなった。
 
◆他リーグにも類似する規則が存在
●セリエA：トップチームの登録選手（最大25人）のうち４人は、16歳から21歳になるまでに最低３シーズン、あるいは36か月間、イタリアのクラブに在籍した選手を登録しなければならない。国籍は問わないがイタリアに在住権を持ち、４年以上イタリアの学校で教育を受けていることが条件。またその４人とは別に、自前の下部組織出身選手を４人含める。
 
●ブンデスリーガ：トップチームの登録選手のうち12人がドイツ人で、そのうち６人は地元出身の選手でなければならない。