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【日本代表】原口、長谷部、山口、吉田の貢献度は高かった一方、北京五輪組の3人は期待を大きく裏切る|10月シリーズ全選手査定

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年10月17日

3戦連続ゴールを達成した原口は“新エース”に。

原口はゴールだけでなく、相手のマークを剥がすドリブルや献身的なディフェンスなど、攻守両面において質の高いプレーを見せた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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10月シリーズは1勝1分の成績で、ひとまずは解任論を鎮静化したハリルホジッチ監督。それでも、その手腕を懐疑的に見る風潮は消えず、今後も厳しい戦いが続くことが予想される。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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【FW】(8人)
9 岡崎慎司(レスター)
(104試合・49得点)
イラク戦:途中交代(75分out) 本誌採点/5
オーストラリア戦:ベンチ 本誌採点/-
 
イラク戦は、前線での身体を張った起点作りや精力的な守備が光るも、シュート0本では「代表通算50得点目」も達成できるわけがない。この試合で左足首を負傷してしまい、別メニュー調整を続いたこともあり、オーストラリア戦は大事をとってベンチに控えていた。
 
4 本田圭佑(ミラン)
(84試合・36得点)
イラク戦:途中交代(81分out)本誌採点/5
オーストラリア戦:途中交代(84分out)本誌採点/5.5
 
右ウイングでプレーしたイラク戦は身体にキレがなく、簡単にボールを失う場面もあったが、ポストに嫌われたヘディングシュートは惜しかった。CFに抜擢されたオーストラリア戦は、前半はポスト役として機能し、原口のゴールをお膳立てするスルーパスも、徐々にトーンダウン。2試合とも途中交代と、ミランでの不遇の影響が色濃く出たが、要所で決定的な仕事をこなすなど意地は見せたか。
 
14 小林 悠(川崎)
(8試合・0得点)
イラク戦:途中出場(81分in)本誌採点/-
オーストラリア戦:途中交代(82分out)本誌採点/5.5
 
イラク戦は特筆すべき事項はなし。右ウイングとして久々に先発を勝ち取ったオーストラリア戦は、高さとスピードを武器に躍動感を見せた。74分には決まってもおかしくないヘディングシュートを放つが、その後は足を痛めて無念の途中交代。代表初ゴールはお預けとなったが、9月シリーズに比べれば手応えのある2連戦となったはずだ。
 
8 原口元気(ヘルタ・ベルリン)
(18試合・5得点)
イラク戦:先発フル出場 本誌採点/6.5
オーストラリア戦:途中交代(90+1分)本誌採点/6.5
 
9月のタイ戦に続き、今回のイラク戦、オーストラリア戦でも先制点を挙げるなど、目下3試合連続ゴール中。候補者が多数いる左ウイングは、もはや激戦区ではなく“原口の一択”になりつつある。豊富な運動量を生かし、惜しみなく上下動を繰り返しては、デュエルにも激しく挑む。オーストラリア戦で与えたPKは、守備でも手を抜かない姿勢が裏目に出てしまった形だが、現時点ではハリルジャパンの“新エース”として、代えの利かない選手となった。
 
- 宇佐美貴史(アウクスブルク)
(18試合・3得点)
イラク戦:- 本誌採点/-
オーストラリア戦:- 本誌採点/-
 
※招集を受けたが、9月29日の練習中に足首の腱を負傷し、不参加に。
 
- 武藤嘉紀(マインツ)
(19試合・2得点)
イラク戦:ベンチ 本誌採点/-
オーストラリア戦:ベンチ 本誌採点/-
 
※招集を受けたが、9月29日のEL・ガバラ戦で右膝を負傷し、不参加に。
 
18 浅野拓磨(シュツットガルト)
(9試合・2得点)
イラク戦:途中出場(75分in)本誌採点/5.5
オーストラリア戦:途中出場(84分in)本誌採点/-
 
この2連戦では先発はなかったものの、途中出場から果敢にゴールを狙いに行く姿勢は貫いた。とりわけ、オーストラリア戦の原口のクロスに飛び込んだプレーは非凡な嗅覚を感じさせたが、タイミングがわずかに合わず、ゴールはならなかった。
 
11 齋藤 学(横浜)
(5試合・1得点)
イラク戦:ベンチ 本誌採点/-
オーストラリア戦:ベンチ 本誌採点/-
 
武藤、宇佐美の負傷による不参加を受けて、追加招集。今年3月のシリア戦(2次予選)の時も追加招集されているが、当時と同様、今回も試合に絡めなかった。オーストラリア戦の試合後、ハリルホジッチ監督が「少し経験がない選手は、プレッシャーに負けてしまうのではないかという不安もあった」と、齋藤の投入を躊躇った理由について言及している。
 
監督
ヴァイッド・ハリルホジッチ
(13勝5分3敗)
イラク戦:本誌採点/6
オーストラリア戦:本誌採点/5.5
 
清武をトップ下に抜擢したイラク戦の“決断”は悪くなかったが、追いつかれた後のゲーム運びでは、有効な策を打てたとは言い難い。山口の決勝点につながったパワープレーも、指揮官の指示ではなかった。オーストラリア戦では本田をCFに起用し、守備的に戦いながらもリードを奪った前半はほぼパーフェクト。しかし、PKで同点とされ、さらに劣勢を強いられる展開のなか、不調の香川を最後まで引っ張り、CBの丸山を左ウイングでプレーさせるなど、勝点3を奪いに行く采配ではなかった。もっとも、敵地でグループ最大の難敵から勝点1を持ち帰れたのは、今後に向けて好材料になり得るだろう。2試合合計で勝点4と最低限のノルマを果たし、くすぶる解任論をひとまずは鎮静したか。
 
※名前右の括弧内は所属クラブ、同下はA代表通算成績(10月11日時点)。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 

10月13日発売号ではJ1・第2ステージ残り3節の見どころを特集。中村憲剛選手のインタビュー、楢﨑正剛×田口泰士選手の対談に加え、J1・500試合の偉業を達成した阿部勇樹選手のストーリーにも迫ります。クラブダイジェストはC大阪。

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