第2戦の相手タイ代表の至宝を直撃。国民が熱狂するスーパースターの素顔と本音とは?

カテゴリ:日本代表

佐々木裕介

2016年08月30日

「ムイほどの凄い選手を見たことがない」という青山の言葉にエースは……。

タイの現在の実力について謙虚に語ったティーラシンだが、もちろん「勝負事ですからチャンスはあるはず」と勝機を窺う姿勢を見せた。写真:佐々木裕介

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――最近ではタイ王国代表が魅せるパスサッカーを、FCバルセロナになぞり「タイ版“ティキ・タカ”サッカーだ!」と評するメディアも多くいます。キャティサック監督(キャティサック・セーナームアン/タイサッカーの一時代を築いたストライカー。愛称は「ジーコ」)はボール保持をベースにした攻撃的なサッカーを浸透させているのでしょうか?
 
 キャティサック監督の掲げるサッカーは、ムアントン・Uで取り組んでいるサッカーとは異なります。しかし先程もお話ししたように代表でもムアントン・Uでも、ともにプレーする選手が多いこともあり、皆がスムーズに順応出来ているんです。
 
 確かに攻撃的な側面を取り上げられることが多いことも理解していますが、監督はまず『勝つこと』を一番に掲げたうえで、どうするのかということを私たちに強く話してくれています。
 
――先日タイサッカー協会(以下、FAT)が2026年のワールドカップ本大会出場を見据え「長期的な若手育成計画(The World Cup for Thailand starts here!)」を発表しました。その会見の席で「2018年、2022年大会の出場は時期尚早であり、そこまでの力はないと」とFATスタッフがコメントしていますが、ティーラシン選手としてはそれをどう感じていらっしゃいますか?
 
 うーん、厳しい質問ですね(苦笑)。 私はタイ王国代表選手のひとりに過ぎず、それに対しては何とも言えないです。言えるとするならば、やはり日本をはじめとしたアジアの強豪国との間にはまだまだレベルの差があると感じていますので、私たちは続けて成長しなければなりません。すべては私たち次第なんです。この最終予選も含めて成長し続ければ、2018年でも2022年でもチャンスはあると思っていますので頑張ります。
 
――先日、チームメイトの青山選手にもインタビューをさせていただいたんです。その時に彼が「ムイほどの凄い選手を見たことがない。日本は彼に注意しなければいけない」と話していて、日本のファンも「タイにそんな凄い選手が居るのか」とあなたに注目し始めています。
 
 そうなんですか? 後でアオ(青山選手のニックネーム)にありがとうと言わないといけないですね(笑)。日本のサッカーファンの方にも注目していただけていることは非常に嬉しく思い感謝します。でもサッカーは11人対11人で行なう競技です。私ひとりではどうすることも出来ません。私は自らが出来ることを一所懸命やるだけです。
 
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