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【松本】「百戦錬磨の指揮官」反町康治の流儀――何度かこの仕事から足を洗おうと思ったことがある

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年07月27日

テーマ4:日本サッカーへの想い――日本の強みが目立たない時代になってきているように感じている。

貪欲にサッカーを学ぶ反町監督。取材当日の練習では、ひときわ大きな声で指示を出していた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 これといった原動力はないと言ったが、情熱はある。元々、指導者の道に進んだのも、日本サッカーに少しでも貢献したいと思ったからだ。
 
 長い目で見れば、山雅での1勝が、将来的な日本の1勝につながるかもしれない。18歳の前田大然がここで成長して、東京五輪で活躍してくれれば、それに越したことはない。 現在の自分の仕事が、なんらかの形で関係するかもしれない日本サッカーは今後、どういう道を辿っていくのだろうか。
 
 かつては、攻守の切り替えがシームレスで速いサッカーが、日本流だと思っていた。ただ、今はヨーロッパでも南米でも、それがスタンダードになってきている。つまり、日本の強みが目立たない時代になってきているように感じている。
 
 方向性をどう定めるかを考える時なのかもしれない。個人的には、乾(貴士)や香川(真司)、清武(弘嗣)など、空間認知能力の高いMFが日本には多いから、彼らのようなタイプを軸としたサッカーを突き詰めるのは、ひとつの手かもしれないと思う。イメージとしては、少し前のスペインだろうか。
 
 その意味では、リーガ・エスパニョーラに移籍した清武は楽しみ。セビージャを率いるのは、アルゼンチン人の(ホルヘ・)サンパオリで、特徴的な守備を要求する監督だ。清武がそれをこなせるかどうかが、リーガで成功するためのひとつの条件になるかもしれない。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
■プロフィール
そりまち・やすはる/1964年3月8日生まれ、埼玉県出身。攻撃的MFとして活躍した現役時代は、全日空/横浜F、平塚でプレーし、日本代表にも選出された。監督としては新潟、湘南、松本をJ1へ導く手腕を発揮。北京五輪代表でも指揮を執った。世界のサッカーに造詣が深い緻密な戦略家は、松本で5年目を迎える今季、自身4度目のJ1昇格を目指す。
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