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【松本】「百戦錬磨の指揮官」反町康治の流儀――何度かこの仕事から足を洗おうと思ったことがある

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年07月27日

テーマ3:16年目の監督生活――数年後を想像すれば今の反町康治を恥じるかも。

16年目を迎える長いキャリアの中で、サッカー界から身を引くことも考えたという。北京五輪の後などにそうした考えがよぎったとか。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 折り返しとなる21節の水戸戦で、Jリーグで指揮を執ったゲームが500試合を数えた。今、こうして話しているけど、当時はまったく知らなかった。当たり前だ。1試合、1試合、自分で数えているわけではないし、ナビスコカップや天皇杯もこなしてきたのだから、正確な数字を知っているわけがない。
 
 たった1試合で解任される監督もこの世界にはいる。こうして長くできているのは本当にありがたいことで、感謝の気持ちしかない。
 
 監督生活は16年目? それは初めて聞いたな。よくも懲りずにやっているよ(笑)。正直に言えば、何度かこの仕事を辞めようと思ったことがある。例えば、北京五輪が終わった後とかだな。きっぱりとサッカー界から足を洗う。そんな考えが頭をよぎったこともあった。
 
 それでも、結果的にはこうして今もサッカー界で生きている。この選択が自分にとって正しいかどうかなんて、まだ分からない。ただ、求められればそれに応えたいし、監督を任されたら、クラブのために一生懸命にやる。それがどんなタスクであろうとも。その一心で、ここまでやってきた自負はある。
 
 次は600とか700とか、そういう話になるけど、自分からそこを目指すとは絶対に言わないし、言いたくもない。なぜなら、この仕事は、明日にでもクビになるかもしれないからだ。さっきも言ったように、興味があるのは次の試合のことだけで、そこに集中するのみ。明日のトレーニングはどうしようか、考えているのはそれだけだ。
 
 監督業を続けるうえでの原動力を聞かれれば……特にはない(笑)。サッカーは好きだし、好きじゃなければやっていられないけど、この仕事は思いどおりにいかないのが常。でも、それが面白いのかもしれない。500試合を振り返ってみても、自分が思い描いたような結果になったのは、ほんの3試合ぐらいだろうか。
 
 これだけのキャリアを積んでいるから、大抵のことは分かっているように思われるけど、全然そんなことはない。もっとも、昔は見えていなかったものが、見えるようになってきた部分はある。当時の自分を恥じると同時に、でも数年後を想像すれば、「なんにも分かっていなかったな」と、今の反町康治をまた恥ずかしく思うかもしれない。
 
 少なからず、まだまだ勉強しようとしている自分がいて、それはそれで嬉しく感じているよ。EUROのスペイン対イタリアの試合を見ていても、「俺がスペイン代表の監督だったら」という視点になるし、ついメモを取ってしまうからな。
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