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小笠原満男との対決に「勝てると思った」。日本代表にも選ばれた“第3の男”を、浦和はどう生かす?

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年07月27日

1本のパスで局面を打開する――鹿島対浦和の大一番、青木拓矢がお手本のようなワンプレーで決勝点を演出する。

第2ステージ5節の鹿島戦、73分に青木(16番)が渾身のロングパスを武藤につなぎ、李の決勝ゴールを演出した。

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[J1第2ステージ5節]
鹿島アントラーズ 1-2 浦和レッズ/7月23日/県立カシマサッカースタジアム
 
 
 浦和のMF青木拓矢が、このところ存在感を放っている。鹿島戦では57分からボランチで出場。73 分には小笠原満男とのマッチアップを制してボールを持ち上がり、中央から左サイドへ斜めにピッチを切り裂くダイアゴナルのロングパスを武藤雄樹にとおした。
 
 1本のパスで局面を打開する――まさにお手本のようなワンプレーだった。武藤がカウンターから仕掛けてシュートを放ち、曽ヶ端準のファンブルしたところへ李忠成が詰めて、スコアを2-1とする逆転ゴールが決まった。
 
 またゴール前では身体を張った厳しい守備を見せて、浦和の中盤の壁となって貢献。青木がピッチ中央で立ち塞がることで、周囲に安心感をももたらしていた。
 
 試合開始から、青木はベンチで戦況を見守りながら、「相手の出足は速かった。でも多少落ちてくるかなと、みんなと話していた。そこに自分が入った時には、そこまでプレッシャーを受けなければ、前へ積極的に出ていこうと思った」と思い描いていたと言う。
 
 いざピッチに立ち、再三にわたってマッチアップしたのが鹿島の百戦錬磨のボランチ、小笠原だった。厳しいプレッシャーをかいくぐった青木が、相手のファウルで止められた場面もあった。ただ、激しいバトルを繰り返しながら、ふてぶてしいプレーで主導権を握っていったのは、間違いなく浦和の16番だった。
 
 Jリーグを代表するボランチとの対決にも、青木は「『勝てる』と思った」と淡々と語る。
 
 そして、次のように続けた。
 
「力強さ? フィジカルの練習を続けてきているし、最近は試合時間も増えて感覚的に取り戻せてきたものを出せた。もちろん、(先発できずにいるが、必要とされていることに)これが良いかは分からないけれど、勝点を獲得できていることが大切」
 
 青木は決して満面の笑みを浮かべることはなかったが、これまでにない確かな手応えを掴んでいる様子がうかがえた。
 
 浦和に加入して3年目。今季の青木は、これまでリーグ戦12試合(248分間)出場・0得点。ACLでは4試合に先発していたが、リーグ戦でのスタメンは一度もない。

 ただ、最近は第1ステージ最終節の神戸戦から6試合連続で出場中だ。

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