［MF］
10 ポール・ポグバ　5.5
ボールを持っても周囲のサポートがなく、単独での状況打開を強いられる場面が目立ち、ミスの多さに平常心を失いプレーが雑になる悪循環。ディバラと共に危険な場面には必ず絡んでいたとはいえ、能力を考えれば及第点には届かない。
 
11 ヘルナネス　５（108分OUT）
相手の厳しいプレスに晒されて、スムーズにボールを動かすのに苦労し、レジスタとしてまったく機能しなかった。守備でもポジショニングが悪くミランMFにしばしば２ライン（DFとMF）間で前を向いてのプレーを許した。中盤の機能不全の主犯。
 
18 マリオ・ルミナ　5.5
前半は攻守両局面ともポジションを見出せずボールに絡むことができずに空回り。プレッシャーが弱まった後半は縦の攻め上がりも見せたが、効果は薄かった。ドリブルで決勝点に絡んだのが唯一の救い。
 
26 シュテファン・リヒトシュタイナー　5.5（81分OUT）
コンディションがいまひとつで、持ち前のアグレッシブネスは鳴りを潜めた。攻撃参加を抑え、ルミナをカバーして右サイドのバランスを取る仕事に徹する。
 
33 パトリス・エブラ　５（62分OUT）
本田、カラブリアとの２対１に手こずり、リズムが掴めず、ボールを持ってもパスミスを頻発。運動量が落ちた後半はカラブリアにフリーでの突破を許し、62分に途中交代を命じられた。
 
［FW］
17 マリオ・マンジュキッチ　６
フィニッシュに絡む場面はほとんどなかった。ただ、前線でのプレスから、自陣に戻っての守備参加、DFを背負ってのポストプレー、サイドに流れてロングフィードの引き出しまで、あらゆる汚れ仕事を献身的にこなす。
 
21 パウロ・ディバラ　5.5
前線をワイドに動き回ってパスを引き出して突破を試みるも、ポグバ同様単独での打開を強いられる場面が多かった。いつものように決定的な仕事はできず。
 
［交代出場］
12 アレックス・サンドロ 6.5　（62分IN）
積極的に敵陣に進出しての仕掛けで、カラブリアの攻め上がりを抑え込む。
 
16 ファン・ギジェルモ・クアドラード　７（75分IN）
フレッシュネスを活かして右サイドの攻撃を活性化し、110分にはカウンターからのクロスでモラタの決勝ゴールをアシスト。
 
☆MAN OF THE MATCH
９ アルバロ・モラタ　７（108分IN）
左サイドに入り、投入から２分後のファーストタッチで決勝ゴール。ユーベでのラストマッチになるかもしれない一戦で決定的な貢献を果たす。
 
文：片野道郎

【コッパ・イタリア決勝】試合レポート

※MAN OF THE MATCH＝この試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「６」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。