• トップ
  • ニュース一覧
  • どこよりも詳しい「アントニオ・コンテの履歴書」。チェルシー転身の理由、キャリア、戦術的志向、所望する新戦力

どこよりも詳しい「アントニオ・コンテの履歴書」。チェルシー転身の理由、キャリア、戦術的志向、所望する新戦力

カテゴリ:メガクラブ

片野道郎

2016年04月05日

「乾いた雑巾をさらに絞る」というアプローチを取る。

命令型のチームマネジメントで勝利を追及するコンテは、チェルシーのレジェンドであるモウリーニョと似通っている。早期の復権を望むアブラモビッチ・オーナー(写真)が、その点を買っているのは間違いない。(C)Getty Images

画像を見る

(4)チームマネジメントの手法
 
 チームマネジメントの手法に関して、監督を「対話型」と「命令型」に大別するとすれば、コンテは明らかに後者。チームに厳しい規律を課し、常に緊張下に置くことを通して集中力を高め、最大のパフォーマンスを引き出そうとするタイプだ。その点では、同じイタリア人のファビオ・カペッロ(前ロシア代表監督)と共通する側面を持っている。
 
 フィジカル的にもメンタル的にも、チームをギリギリまで追いつめる、いわば「乾いた雑巾をさらに絞る」というアプローチだけに、チームがそのテンションを保ち続けるためには“勝利”という燃料が不可欠。ユーベ時代は結果が伴わずチームが不振に陥るという状況を経験していないだけに、そうした状況で監督としてどう振る舞うか、そしてチームがそれにどう反応するかは、少なくともトップレベルのクラブでは未知数だ。
 
 さらに、ユーベで3シーズンを過ごした後、4年目には自らも、またチームにも続けていくだけのモチベーションを与えられなかったという事実は、長期政権を築くよりも1年単位で目先の結果を追求する、賞味期限の短い短期決戦型の監督であることを示している。
 
 もちろんそれは、まさかの大不振に陥った今シーズン(2016年4月5日時点でプレミアリーグ10位)を払拭するため、新シーズンは何よりも目先の結果が求められるチェルシーという舞台においては、決してネガティブなことではなく、むしろポジティブな要素であるとすら言える。オーナーのロマン・アブラモビッチがコンテを指名した大きな理由のひとつが、この側面にあるのは間違いない。
【関連記事】
【移籍専門記者】チェルシーがコンテ招聘を決断した舞台裏。シメオネなど他候補との違いになったのは?
【プレミアリーグ】躍進を続けるレスターが「奇跡の軍団」と呼ばれる6つの理由
【移籍専門記者】ベンゼマ、レバンドフスキ、イグアインなど「大物ストライカーの移動パズル」がさらに複雑化
【イタリア代表】新機軸3-4-3の大きな収穫と残された課題。「当確の16人」と残る7枠の行方は?
“超偏愛”4コマ漫画「COME ON YOU ARSENAL!」第26回:“敵”に削られるエジルと“味方”に削られるガブリエウ
レスターのような「奇跡の戴冠劇」は過去にもあった! 欧州サッカー史に名を刻んだ3つのミラクル・クラブ

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ