【セルジオ越後の天国と地獄】長友や吉田は必要なかった。ハリルホジッチは慎重すぎたね

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年03月25日

2010年から主軸が変わっていないのは、決して喜ばしい状況ではないね。

シリア戦には本田(写真)や香川といった面々がスタメンで起用されるだろう。しかし、2018年のワールドカップを睨むなら、彼らの地位を脅かす新戦力の台頭が不可欠だ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 いずれにせよ、最終予選の相手は、アフガニスタンやシリアよりも一段上の相手で、2次予選のような楽な試合は少なくなる。今の日本が、それを勝ち抜けるのかは、まったく未知数だよ。
 
 ハリルホジッチが監督になってから、強い相手とアウェーで試合をしたのは1回だけ。昨年10月のイラン戦で、結果は引き分けに終わった。それに、欧州組がいなかったとはいえ、昨年8月の東アジアカップでは惨敗している。もし、最終予選で韓国やオーストラリアあたりと同居したらどうなるのか。不安は拭えないよ。
 
 日本が今回のアフガニスタン戦をはじめとする2次予選の結果で「強くなった」と錯覚していたら、確実に足をすくわれるだろうね。しっかりと準備をして最終予選に備えなければいけないよ。
 
 そうした意味で言えば、新戦力の台頭は期待したい要素のひとつだね。日本代表は、2010年の南アフリカ・ワールドカップから主軸がほとんど変わっていない。本田や長友、長谷部といった不動のメンバーを脅かす存在が出てきていないのは、決して喜ばしい状況ではないよ。
 
 最終予選を勝ち抜くうえで、フレッシュな選手の活躍は心強いし、2018年のロシア・ワールドカップを見据えたら、世代交代は不可欠と言っていい。次のシリア戦はもちろん、今年6月のキリンカップや9月からの最終予選で新戦力が台頭し、代表のポジション争いに下克上を起こしてほしいね。
 
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