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【リオ五輪代表】オーバーエイジを使って「決勝を目指す」。霜田技術委員長が最終予選を総括し、本大会までのプランを発表

カテゴリ:Jリーグ

飯尾篤史

2016年02月21日

本大会は「最初から経験ありきではなく、まず勝負」。メダル獲得を目標に据える。

前回のロンドン五輪では、吉田(5番)と徳永がオーバーエイジとして参加。力強くチームを牽引し、4強入りに大きく貢献した。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 総括の後には、今後のスケジュールが発表された。以下が7月までの予定だ。
 
3月:25日にメキシコと親善試合(ポルトガルのリスボン郊外)、29日に親善試合(ヨーロッパで予定)
4月:上旬に本大会のドロー決定。11~13日にキャンプ。13日にJクラブと練習試合
5月:9~11日にキャンプ。11日に国際親善試合。16日からトゥーロン国際大会へ
6月:10日がオーバーエイジの派遣手続きの締め切り。26~29日にキャンプ。29日に国際親善試合
7月:登録メンバー発表。直前キャンプ。21日に離日

 3月下旬の国際Aマッチデーの期間に海外遠征が行なわれる。この間にはナビスコカップが開催されるが、「オリンピックイヤーだからナビスコカップよりもU-23代表の遠征を優先させてくださいと伝えてあります」と霜田技術委員長は明かした。

 3月にポルトガルのリスボンに遠征するのは、メキシコと対戦したかったからだという。前回のロンドン五輪の金メダリストと戦うことでU-23代表の世界における実力が明らかになるだろう。

 気になるオーバーエイジ枠については、採用する方向で調整していく予定だという。チームの目標はメダル獲得。そのために、ルールを最大限利用して最強チームを編成するという方針に決まった。霜田委員長が説明する。

「今の年齢の選手たちに経験させるという意見もあったが、より高みを目指す。決勝を目指す。メダルを目指す。そのなかで選ばれた選手たちが経験を積む。最初から経験ありきではなく、まず勝負ということ」

 もっとも、現状ではオーバーエイジの人選について話し合われておらず、3月下旬に欧州遠征を終え、4月上旬に本大会のドローが決まってから、チームの弱点を補える選手、対戦相手に対して有効な選手といった観点から人選が進められていく。

 6月10日が最終メンバー18人の登録期限のため、それまでにオーバーエイジの選手を決めなければならないが、4月の段階で絞り込むことができて、それがJリーグの選手の場合、4月や5月の短期合宿からオーバーエイジの選手を招集し、チームに組み込む作業を進める可能性もあるという。
 
 オリンピックの時期にもJリーグが開催されるため、各チームからオーバーエイジも含め、最大3名までしか招集できないことも確認された。これは、前回のロンドン五輪の際に決めたルールを踏襲した形だ。

 オーバーエイジの選考に関してポイントになるのは、FIFAがオーバーエイジに関する代表チームの拘束力を認めるかどうか。前回のロンドン五輪ではFIFAが認めたことで、吉田麻也を招集できたが、今回はまだ決定されていない。
 
 いずれにしても、オーバーエイジの3名を加えたからといって足し算のようにチーム力がアップするとは限らない。チームに馴染めるかどうか、チーム戦術を理解できるかどうか、連係不足を解消できるかどうかという問題があり、オーバーエイジの採用は諸刃の剣にもなりかねない。手倉森監督のこれからのマネジメント力に一層注目したい。

取材・文:飯尾篤史(スポーツライター)
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