プロフェッショナルの負けず嫌いに
鹿島という選択肢が彼の中で大きくなっていったが、なかなか決断はできなかった。しかし、鹿島のここからの戦いぶりが再び濃野の心を大きく揺さぶった。
鹿島はリーグ戦4敗1分の状況から、第9節のアルビレックス新潟戦で今季リーグ3勝目となる2-0の勝利を収めると、何かから解き放たれたかのようにリーグ5連勝を果たして、一気に浮上して行った。鹿島の試合を欠かさずチェックをしていた濃野の心は再び激しく震えた。
「これまでの試合とは違って、選手たちやチーム全体から、『このエンブレムを背負っている以上は』というギラギラした気持ちが画面からでもヒシヒシと伝わってくる。これこそがクラブとしての立ち返る場所なのだなと感じました。椎本さんの言葉が実際に起こり、そこから感じ取れたものが、完全に僕の求めているものと一致したからこそ、僕は心からアントラーズの一員になりたいと思いました」
オファーをもらってから1か月半の時を経て、鹿島入りを決断した。鹿島に電話で「これからよろしくお願いします」と伝えると、牛島真諭スカウトから「このエンブレムを背負って戦うことに大きな意味があるよ」と言われた。
それに対し、濃野は「そこに惹かれて入ることを決めたので、一番それを体現する人間にならないといけないと思っています」と熱い言葉で返した。
「牛島さんから『主戦場は右サイドバックだけど、右サイドハーフ、左サイドバック、左サイドハーフの4つのポジションで考えている』と言われているので、どのポジションでもきちんとクラブの理念を守りながら、個性を出せる選手にならないといけません。
鹿島はリーグ戦4敗1分の状況から、第9節のアルビレックス新潟戦で今季リーグ3勝目となる2-0の勝利を収めると、何かから解き放たれたかのようにリーグ5連勝を果たして、一気に浮上して行った。鹿島の試合を欠かさずチェックをしていた濃野の心は再び激しく震えた。
「これまでの試合とは違って、選手たちやチーム全体から、『このエンブレムを背負っている以上は』というギラギラした気持ちが画面からでもヒシヒシと伝わってくる。これこそがクラブとしての立ち返る場所なのだなと感じました。椎本さんの言葉が実際に起こり、そこから感じ取れたものが、完全に僕の求めているものと一致したからこそ、僕は心からアントラーズの一員になりたいと思いました」
オファーをもらってから1か月半の時を経て、鹿島入りを決断した。鹿島に電話で「これからよろしくお願いします」と伝えると、牛島真諭スカウトから「このエンブレムを背負って戦うことに大きな意味があるよ」と言われた。
それに対し、濃野は「そこに惹かれて入ることを決めたので、一番それを体現する人間にならないといけないと思っています」と熱い言葉で返した。
「牛島さんから『主戦場は右サイドバックだけど、右サイドハーフ、左サイドバック、左サイドハーフの4つのポジションで考えている』と言われているので、どのポジションでもきちんとクラブの理念を守りながら、個性を出せる選手にならないといけません。
椎本さんからは『内田篤人に似ているプレーをしている』と言われて、鹿島の映像だけではなく、内田さんのプレー集も見ています。内田さんは絶え間なく攻撃参加するし、上下動する。理想の右サイドバックだと思っています。
そこに近づいて、追い越せるような選手になりたいですし、これまで磨いてきたポジショニングなどの戦術理解度や、関学で磨いたアップダウン能力を駆使して、どのポジションでもどんどん勝負していきたいです」
新たな覚悟と目標を持って、濃野は今、サッカーに打ち込んでいる。
「僕は関学に入って心から良かったと思っているので、絶対にこのチームで日本一を取りたいという気持ちも強いです。関学の同期はサッカーに対して真摯な人が多くて、サッカーに対する情熱の塊のようなチームなので、この気持ちをより強固なものにして、チームの勝利に貢献し続ける。関学のスピリットはアントラーズのスピリットにも繋がると思うので、今いる環境で全身全霊を尽くすつもりです」
根っからの負けず嫌いの少年がそのまま成長し、プロフェッショナルの負けず嫌いになろうとしている。濃野の熱いハートと冷静沈着な頭脳は、関西学院大にとってはもちろん、鹿島にとっても重要で、将来を照らす貴重な存在となっていくだろう。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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そこに近づいて、追い越せるような選手になりたいですし、これまで磨いてきたポジショニングなどの戦術理解度や、関学で磨いたアップダウン能力を駆使して、どのポジションでもどんどん勝負していきたいです」
新たな覚悟と目標を持って、濃野は今、サッカーに打ち込んでいる。
「僕は関学に入って心から良かったと思っているので、絶対にこのチームで日本一を取りたいという気持ちも強いです。関学の同期はサッカーに対して真摯な人が多くて、サッカーに対する情熱の塊のようなチームなので、この気持ちをより強固なものにして、チームの勝利に貢献し続ける。関学のスピリットはアントラーズのスピリットにも繋がると思うので、今いる環境で全身全霊を尽くすつもりです」
根っからの負けず嫌いの少年がそのまま成長し、プロフェッショナルの負けず嫌いになろうとしている。濃野の熱いハートと冷静沈着な頭脳は、関西学院大にとってはもちろん、鹿島にとっても重要で、将来を照らす貴重な存在となっていくだろう。
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