• トップ
  • ニュース一覧
  • 関学DF濃野公人はなぜ鹿島入りを決断したのか。常勝軍団の“立ち返る場所”に魂が震えた。「一番大切にしてきたものがここにはある」

関学DF濃野公人はなぜ鹿島入りを決断したのか。常勝軍団の“立ち返る場所”に魂が震えた。「一番大切にしてきたものがここにはある」

カテゴリ:大学

安藤隆人

2023年06月25日

関学で新天地を見出す

鹿島の椎本スカウトは「内田篤人に似ている」とコメント。偉大なる先達のプレー集も見ている。写真:安藤隆人

画像を見る

 高校進学は複数の選択肢があるなかで、鳥栖U-18ではなく、兄が通っていた大津高を熱望。理由は、大津が彼の負けず嫌いの性格を刺激する環境であったからだった。

「父親がずっと小さい頃から『大津高校はいいぞ』と言っていましたし、実際に兄の試合を学校のグラウンドまで見に行った時も、どれがAチームか分からないくらい、Bチームの選手がAチームと変わらない熱量でサッカーをしているところとかを見て、『この環境は凄いな。ここで揉まれたら絶対に成長できる』と思ったんです。

 試合の前後も練習の時も、常にチームに活気があって、一人ひとりがギラついていて、『俺が追い求めるものはこれだな』と思って入学しました」

 高校1年生の時は分厚い選手層の前に試合に出られなかったが、2年生になると出番を掴むようになった。そして3年生の時、FWと併用して左サイドハーフでも起用されることになった。

 FWでも左サイドハーフでも頭が良い選手であることがすぐに分かるほど、ポジショニング、周りとの関わり方、そして個での仕掛けどころの判断は抜群だった。大学進学を希望していた濃野は、筑波大を希望していたが、ちょうどこの時、成長期はピークを迎えていて、高校1年から3年にかけて身長が10センチ以上伸びたことで、オスグッドを併発しており、筑波大の練習には参加できなかった。

「筑波大に行けないなと思った時に、真っ先に浮かんだのが関学でした。父がずっと『関西学院大に行ってくれたら俺は万々歳だ』と言っていましたし、ちょうど2年生の時の天皇杯でガンバと関学が試合したのを、ガンバファンとしてテレビで見たんです。
 
 そうしたら、ガンバに内定していた山本悠樹選手がいた関学が勝って、もう衝撃しかありませんでした。その時に関学はどんな大学かを調べて、『この大学いいな』と思っていたのを思い出して、平岡和徳総監督にお願いしたんです」

 季節は9月でかなり遅い逆オファーだったが、関学は濃野のプレーを見て獲得を決断してくれたことにより、関西で大学サッカー生活をスタートさせた。

 関学に来たことで濃野は新天地を見出すことができた。大学2年生の途中でFWから右サイドハーフにコンバートされると、3年生のスタートから右サイドバックに。当初はFWに未練があり、高校の恩師である山城純也監督に「右サイドでプロになれる自信はないです」と相談したこともあった。

「プロのスカウトはそのポジションだけで見ていない。どういう選手かを見ているからこそ、与えられたところで輝いてほしい。負けず嫌いなんだろ?」

 この言葉で前向きになった濃野は、より右サイドで自分の能力を活かす術を考えるようになった。結果、「右サイドバックになったことで、より前へのスペースが生まれて自分のスピードやハードワークが活きるようになった」。機を見た攻撃参加に自分の長所を出せる手応えを得た。さらにここで、自分に秘めていた重要な能力を発見した。
 
【関連記事】
「金崎が少し暴れる」コンサ西大伍が鹿島戦士の“意見交換”を回想!「試合中、めちゃくちゃ喧嘩していた」
「カモンメーン!」2連発! 鈴木優磨の挑発に小柏剛も困惑? 西大伍に質問「何て返事すれば良かったですか?」
「本当に色々なやり方が違う。素晴らしい国だ」浦和DFホイブラーテンがFIFA公式で日本の印象を明かす! 衝撃を受けたのは...
「究極セクシー!」ネイマールの“セクシーすぎる妹”が衝撃の黒ランジェリー姿でファン悩殺!「もはや暴発寸前」
「クボは数日以内に移籍の可能性」久保建英、伊王者ナポリからの関心再熱でマドリー寄りメディアがなぜ騒然?「実現すれば...」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ