バイタルエリアではDFとの“最後の協力”が常に起きている
躊躇なくペナルティエリアの外に飛び出していくなど、守備範囲の広さも注目されている上福元。味方のナイスプレーの時には、大きなジェスチャーで称えているシーンも見られる。バイタルエリアで意識していることとは?
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バイタルエリアでは、常に味方との協力関係が大事だと思います。年々、試合を重ねて、重要性をより感じています。
守備では、カウンターを狙って自分たちが下がるケースや、逆に構えてセットしている状況で相手が侵入してくるとか、いろんなケースがある。そのなかで変わらないのが、味方との協力関係だと思っています。
相手選手とゴール前で1対1の場面でも、フィールドプレーヤーが最後まで諦めずに戻ってきてくれるかは、とても大きい。DFがGKを信じて走ってくれるのか、バイタルエリアは“最後の協力”が常に起きている場所です。
ディフェンスの人数が足りていても、相手のシュートに対して味方が寄せ切れなければ、ボールが見えづらくなってGKの反応が遅れる。ボールが抜けてくるまで時間がかかって、抜けてきた時にはゴールの直前になってしまいますから。
逆に、味方が相手にしっかり寄せてくれたことで、シュートコースが限定できたり、間を抜けてくるボールが早めに見えてGKは察知できる場合もある。シュートゾーンで、DFがGKのコーチングが伝わって動いてもらえる時もあれば、味方が判断して動いてくれるケースもあります。
一方、イメージがかみ合わないと、相手のシュートを自分たちで難しくしてしまいます。一瞬なので、味方と同じ絵を描けるか、同じイメージを共有できるかで失点するか守れるかが変わってきます。
味方のナイスプレーの時に気持ちを表現するのは、僕がセーブした時に寄ってきてタッチしてくれる選手がいるので、一方通行にならないようにしているからです。また、頭の中でイメージを共有して守れた時は、「俺が求めていたのはこれだよ」という手応えも含まれているとも思います。
DFには、心からありがたいと思っています。京都のスタイルは運動量がかなり多く、体力的には消耗している。フィールドプレーヤーは、最後のところで、頭をフル回転させてのイメージ共有など、決して簡単ではないパフォーマンスをしている。単純にリスペクトする感情があります。
きつくても、少しでもポジティブな要素を与えられるように。最後の一歩を出せるように。チームメイトへの鼓舞は、常に意識しています。
※後編に続く。次回は8月30日に掲載予定です。
取材・構成●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
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バイタルエリアでは、常に味方との協力関係が大事だと思います。年々、試合を重ねて、重要性をより感じています。
守備では、カウンターを狙って自分たちが下がるケースや、逆に構えてセットしている状況で相手が侵入してくるとか、いろんなケースがある。そのなかで変わらないのが、味方との協力関係だと思っています。
相手選手とゴール前で1対1の場面でも、フィールドプレーヤーが最後まで諦めずに戻ってきてくれるかは、とても大きい。DFがGKを信じて走ってくれるのか、バイタルエリアは“最後の協力”が常に起きている場所です。
ディフェンスの人数が足りていても、相手のシュートに対して味方が寄せ切れなければ、ボールが見えづらくなってGKの反応が遅れる。ボールが抜けてくるまで時間がかかって、抜けてきた時にはゴールの直前になってしまいますから。
逆に、味方が相手にしっかり寄せてくれたことで、シュートコースが限定できたり、間を抜けてくるボールが早めに見えてGKは察知できる場合もある。シュートゾーンで、DFがGKのコーチングが伝わって動いてもらえる時もあれば、味方が判断して動いてくれるケースもあります。
一方、イメージがかみ合わないと、相手のシュートを自分たちで難しくしてしまいます。一瞬なので、味方と同じ絵を描けるか、同じイメージを共有できるかで失点するか守れるかが変わってきます。
味方のナイスプレーの時に気持ちを表現するのは、僕がセーブした時に寄ってきてタッチしてくれる選手がいるので、一方通行にならないようにしているからです。また、頭の中でイメージを共有して守れた時は、「俺が求めていたのはこれだよ」という手応えも含まれているとも思います。
DFには、心からありがたいと思っています。京都のスタイルは運動量がかなり多く、体力的には消耗している。フィールドプレーヤーは、最後のところで、頭をフル回転させてのイメージ共有など、決して簡単ではないパフォーマンスをしている。単純にリスペクトする感情があります。
きつくても、少しでもポジティブな要素を与えられるように。最後の一歩を出せるように。チームメイトへの鼓舞は、常に意識しています。
※後編に続く。次回は8月30日に掲載予定です。
取材・構成●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)