――選手権はもうひとつ、前々回チャンピオンという看板もあります。その辺はどうですか？

古川：プレッシャーはありませんが、2年前のチームと比較はされると思います。どうしても周りの人たちにはあのチームの記憶が強いと思うので、それを塗り替えたいです。もっと相手を崩して、インパクトを残したいです。

玄：それはめちゃくちゃあります。

川谷：僕らも1年でスタンドからずっと見ていたのですが、ピッチにいる全員が気迫で漲っていて、どこが相手でも自分たちのサッカーをブラさなかった。1年生だった僕らも魅了したというか、スタンドで応援していても本当に楽しいサッカーを見せてくれたんです。僕も見ていて本当にワクワクしましたし、全く飽きないサッカーを見せてくれたことはめちゃくちゃ印象に残っています。
 

伊東：凪の言う通りで、本当に全試合が面白くて、心から「応援したいな」と思えるチームでした。かっこよかったことを覚えています。（中谷）颯辰（早稲田大）さんは同じCBでずっと憧れていましたし、ああいう風になりたいなと思っていました。

古川：谷田グラウンドで一緒に練習していた先輩たちが６万人近い観衆がいる大舞台でのびのびとサッカーをしている姿を見て本当に羨ましかったし、自分も立ちたいと強く思いました。

玄：僕もみんなと一緒で2年前のチームは本当に見ていて楽しいサッカーをしていたので、大会期間中は毎回静岡から東京に移動をしていたのですが、その移動も全く苦じゃありませんでした。むしろ「早く先輩たちの試合が見たいな」と思っていました。それくらい魅力的なサッカーをしていたし、同じ中盤で言うと浅倉廉（拓殖大）さんはすごく輝いて見えて、今も憧れです。

――１年の時に先輩を見てそう思ったということは、いざ自分たちが３年生になったら下級生を始め、周りからそう思われる選手、サッカーをしないといけないという思いはあるのではないでしょうか？

伊東：確かに自分たちがそうやって示さないといけないという思いはあります。そのためにはまず自分たちがどれだけ楽しめるかが重要だと思います。僕は基本的に後ろの選手なので、前の選手にお任せして、みんなを楽しませるためにきちんと守りたいと思っています。

川谷：後ろがしっかりと守ってくれるので、僕らはそれに応えたいですね。

古川：やっぱり自分たちの特徴をフルに出して、全試合もう一度YouTubeなどで見返したくなるようなプレー、試合をしたいと思います。
玄：みんな応援してくれるので、それに応えるプレーをしたいです。