――ある意味、ノリがいい学年なんですね。

伊東：それはあると思います。個性が強い分、ぶつかり合うけど、流れに乗れば勢いに乗れるチームだと思いました。

川谷：勝っていたので、特に言い合うこともなかったのだと思います（笑）。負け出したらまた言い合うようになっていたと思います。

玄：本当にあの2勝からほとんど負けていないんです。負けたのは時之栖で前橋育英と戦って0-3でやられた試合だけだと思います。

伊東：『あの試合』まではね。
 

――『あの試合』とはインターハイ準決勝の青森山田戦ですね。

伊東：はい、そこまでは勢いで行けました。あの試合で感じたのは自分たちが今までやってきたことが間違いではないとは思いましたが、足りていない部分が多すぎると思いました。

――足りていないものとは？

川谷：全部ですね。走力、球際、技術。全てで青森山田に負けていました。

伊東：僕はCBなので守備の部分で足りないと思いました。あの試合は怪我からの復帰戦でしたが、それを差し引いても相手に自由にやらせすぎました。僕が思っていた以上に何もできなかったと言う感じでした。

古川：僕たちのストロングがひとつも出せなかったと言うのが一番にあります。それを出すためには僕らも青森山田のように球際の強さや、守備の連動性で対抗していかないといけないと感じました。

玄：攻守の切り替えが凄くて、青森山田の選手は全員で守備をした後にカウンターで全員が押し上がってくる。その迫力は凄まじかったし、僕らに決定的に足りていない部分だと思いました。

――打倒・青森山田の思いは強いと思いますが、4人がJ内定したことで、これからより静岡学園は注目されますし、他校からマークされると思います。

川谷：「もう負けられへん」の一言に尽きますよね。

伊東：周りから言われると思うのですが、僕たちの目標はブラさずに、やるべきことをしっかりやりたいと思っています。

古川：僕はもう目立ちたがり屋ですし、注目されるのはめっちゃ好きなので、どんどん注目してもらいたいし、分析もしてもらいたいなと思っています。僕は自分の武器をもっと磨いて、ドリブルで魅了したいです。

玄：注目をされている分、恥ずかしい姿は見せられないので、静学として相手を凌駕するサッカーを見せたいです。