プリンス関東の昌平戦では玉田から学んだキープ力とパスワークを披露し、3-0快勝を演出
内定発表前日の3日に行なわれたプリンス関東・第14節の昌平戦。約1か月ぶりの公式戦となったこの試合で、笠柳はコンディション面を考慮されベンチスタートだった。1-0のリードで迎えた後半スタートから左サイドハーフとして投入されると、得意のドリブルは抑えながらも、複数人に囲まれてもうまく身体を使ってボールを収め、相手が食いついてきた瞬間にパスで離して、また受け直して時間を作るなど、玉田から学んだキープ力とテンポの良いパス出しで攻撃の起点となった。
後半、流れを掴んだ前橋育英は2点を追加し、3-0の快勝。笠柳は長崎で学んだことをフルに発揮し、前橋育英の10番として大きな存在感を放った。
「今年に入って、この進路のために全ての力を注いできたと言っても過言ではありません。だからこそ、これからが重要になってくると思います」
こう力強く語った彼の心の中には常に長崎の日々がある。
「長崎での時間はすごく刺激に満ちていました。玉田さんだけではなく、歳の近い植中朝日選手からも、練習から貪欲にDFの背後を狙い続ける姿勢や、前への推進力を学びました。鍬先祐弥さんからは集中力のコントロールを学びました。普段あんなに優しいのに、練習や試合になるとスイッチが切り替わる。どれも僕が身につけたいと思っていること。プロとしてあの場所でプレーできる喜びが大きいからこそ、人間性も含め、長崎で成長するためにこれからも学びと努力をしていきたいと思います」
内定をもらえたことがゴールではない。次に自分が何をすべきか理解しているからこそ、彼は立ち止まることなく、自分の望むべき未来に向けて早くもリスタートを切っている。刺激溢れる場所への思いとともに。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
「今年に入って、この進路のために全ての力を注いできたと言っても過言ではありません。だからこそ、これからが重要になってくると思います」
こう力強く語った彼の心の中には常に長崎の日々がある。
「長崎での時間はすごく刺激に満ちていました。玉田さんだけではなく、歳の近い植中朝日選手からも、練習から貪欲にDFの背後を狙い続ける姿勢や、前への推進力を学びました。鍬先祐弥さんからは集中力のコントロールを学びました。普段あんなに優しいのに、練習や試合になるとスイッチが切り替わる。どれも僕が身につけたいと思っていること。プロとしてあの場所でプレーできる喜びが大きいからこそ、人間性も含め、長崎で成長するためにこれからも学びと努力をしていきたいと思います」
内定をもらえたことがゴールではない。次に自分が何をすべきか理解しているからこそ、彼は立ち止まることなく、自分の望むべき未来に向けて早くもリスタートを切っている。刺激溢れる場所への思いとともに。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)