前橋育英の10番・笠柳翼が長崎入団内定! 41歳名手のプレーに抱いた憧れと感銘受けた人間性「本当に凄い人だと…」

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2021年10月04日

長崎への練習参加。特に気遣って話しかけてくれたのは…

プロ23年目を迎えた玉田の人間性とパフォーマンスに笠柳も大きな感銘を受けたようだ。写真:滝川敏之

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 だが、彼の元にオファーが殺到したかというとそうではなかった。「本当にオファーが来るのか」と不安に思いながらも、「自分にできることはアピールし続けるしかない」と前だけを向いて日々の練習や試合に取り組んだ。
 
 そしてインターハイの数週間前、ついに彼のもとに長崎の練習参加の打診が届き、「何がなんでもオファーを掴みとる気持ちで臨んだ」と練習に参加。そこで見た世界は彼にとって刺激的で、改めて高卒プロへの思いを強くさせることになった。

「驚いたのは選手同士ですごくコミュニケーションをとっていたんです。まだ加入も決まっていない練習生で高校生の僕に対しても、まるでチームの一員のようにアドバイスをくれたり、緊張を解いてくれるような接し方をしてくれたんです。特に玉田圭司さんは最初、練習メニューすらも分からない僕に対して、『この練習はこうするんだよ』とか、『こういう流れだよ』と丁寧に教えてくれたんです。食事の時にも気を遣って話しかけてくれたり、本当に優しいというか凄い人だと思いました」

 習志野高から柏レイソルに入団してキャリアをスタートさせた玉田は、プロ23年目の大ベテランで、A代表でもドイツ・ワールドカップに出場し、ブラジルからゴールを挙げている名プレーヤー。41歳になる偉大な選手が高校生である自分に親身になって接してくれる。プロ選手たちの人間性に彼は大きな感銘を受けた。さらにプレー面でも大きな学びを得た。

「玉田さんは攻撃でタメが作れる選手。高い位置でボールが収まって時間を作ることができれば、周りが前向きにプレーできるし、精神的にも安心感を与えられる。玉田さんはそれを当たり前のようにやって、ピッチにいるどの選手ともつながっているというか、玉田さんがボールを持てば周りが裏に抜け出したり、ポジショニングを整えられるという感じだったので、僕もそういう選手になりたいと思って取り組むようになりました」

 もっと玉田と一緒にプレーをしたい。長崎でプレーしたい。そう思いを抱いて群馬に戻ったが、正式オファーは届かず、「インターハイを見てから」という保留の回答となった。「もうインターハイで結果を出すしかない」と臨んだインターハイだったが、初戦の専大北上戦で2ゴールを挙げ、7-1の大勝に貢献するも、2回戦では東山に0-1の敗戦。早々に姿を消す結果となってしまった。

「もう大学に行くしかないのか……」。そう思っていた9月、長崎から正式オファーが届いた。

「もうびっくりしましたし、感謝の気持ちしかありませんでした」と、迷わず長崎への加入を決断した。
 
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